鍵と金庫は 誰が持っているか ── 辞めた人の分を 数えていますか
店の鍵・車の鍵・金庫・ロッカー・そして番号。数えると たいてい 想像より多く、辞めた人の分が 残っています。数える手順と、辞める日に何を足すかを 1 つにまとめました。
「店の鍵、いま何本 出ていますか」と 訊いてみてください。
出てくるのは たいてい 数ではなく 名前でございます。「店長と、私と、あと 送迎の…」。そして 3 人目あたりで 止まります。止まった先に 在るのが、辞めた人の分でございます。
⚠️ この頁で お答えできない事
⛔ 鍵や 現金の 管理を どこまで 求められるか、保険の 約款が 何を 条件に しているか、 事故が 起きた時に 誰が どう 負うかは、保険会社と 顧問の先生の 側の話でございます。 契約ごとに 違い、鍵の扱いが 保険の 支払いに 効く事も ございます。
⭕ 一度 伺って、答えを 一度だけ 書き留めてくださいませ。 以下は その答えが 在る前提で、運びの側だけを 書いております。
まず 数える所は 鍵ではなく【開く所】
鍵の輪から 数え始めると、締まらない窓が 一覧に 載りません。
⇒ ですので 順が 逆でございます。建物の 開く所を 先に 挙げ、そこへ 鍵を 当てていく。 こうすると「鍵の無い 開く所」も 一覧に 残り、後で 手を 打てます。
店の側
表 / 裏 / 従業員の出入り / 事務所 / 待機部屋 / ロッカー
⚠️ **表と裏だけ 挙げて 終わる店が 多うございます。**待機部屋と ロッカーは キャストの私物が 入る所でございますので、むしろ こちらが 重うございます。
⇒ ⚠️ そして ロッカーの錠は 店の物か 本人の物かが 決まっていない店が 多うございます。 本人が 買った錠を 付けておられる場合、店の側に 開ける手が ございません。 ⭕ どちらでも 構いませんが、決めていないのが いちばん 困ります ── 忘れ物が 出た時にも、辞めた後にも、開けてよいのかが 判じられません。
車の側
⇒ 送迎の車の 鍵・スペア・車検証の 入っている所。 ⚠️ ドライバーが 替わっても 鍵だけ 残るのが よく在る形でございます。
⇒ 車の鍵は 店の鍵と 違い、毎晩 人の手を 渡ります。 渡す先が 日によって 変わりますので、「いま 誰が 持っているか」が その日のうちに 分からなくなります。 ⭕ 帰りの締めで 鍵を 置く所を 1 箇所に 決めるだけで、翌朝の 探し物が 消えます。 ⚠️ 車検証や 保険の証書を 車に 積んだままにするかどうかも、同じ所で 決まります。
お金の側
金庫 / レジの引き出し / 釣り銭の袋 / 通帳や カードの 置き場
⭕ **金庫は 鍵より 番号の店が 多く、番号は 数えられません。**後で 触れます。
⇒ ⚠️ 併せて 釣り銭の袋が 抜けがちでございます。 金庫は 気に掛けても、開店前に 出した釣り銭が どこに 在るかは その日の 担当しか 知らない、という形が よく在ります。 ⭕ 現金が 合わない夜の いくらかは、盗られたのではなく 置き場が 分からないでございます。
そして 一覧に 載らない所
⚠️ 締まらない窓・開けっ放しの 通用の扉・裏の 階段。 ⇒ 鍵が 無いので 鍵の一覧には 載りませんが、開く所ではございます。
⚠️ ここが 鍵の輪から 数え始めると 必ず 落ちる所でございます。 鍵の一覧は「作った鍵」の一覧であって、「入れる所」の一覧では ございません。 ⇒ ⭕ ですので 建物を 歩いて 挙げるのが 先で、鍵を 数えるのは その後でございます。
数えると たいてい 出てくる 4 つ
一 辞めた人が 持ったまま
⇒ 悪気は ほとんど ございません。最後の日に 誰も 言わなかっただけでございます。 ⚠️ 表の鍵は 返しても、裏や ロッカーの分を 忘れているのが 多い形でございます。
⇒ そして 揉めて 辞めた方より、円満に 辞めた方の分が 残ります。 揉めた時は 皆が 気に掛けますが、円満な時ほど「あの子に 限って」で 済ませてしまう為でございます。 ⭕ ですので 人を 見て 決めない形にする ── それが 手順に 書く という事でございます。
二 訳の消えた 合鍵
⚠️ 工事の時・掛け持ちで 手伝ってもらった時・誰かが 休んだ週。 ⇒ 訳は 終わったのに 鍵は 残ります。
⭕ 貸す時に 返す日を 一緒に 書いておくだけで、この形は ほとんど 消えます。 ⚠️ 「終わったら 返してね」は 日付では ございませんので、返ってまいりません。
三 皆が 知っている 番号
金庫の番号 / 事務所の 暗証 / 警備の 解除番号
⭕ 新しく入った子に 当たり前のように 伝えているのが 実際でございます。 ⚠️ 人数を 数えられない物は、守りとは 申せません。
⇒ しかも 番号は 人づてに 広がります。 教えた相手が 誰かに 教えても、こちらには 何も 見えません。 ⚠️ 「番号を 知っている人が 何人 居ますか」に 答えられる店は ほとんど ございません。 ⭕ 答えられない、という事自体が 答えでございます。
四 頭の中にしか 無い置き場
⇒ 「スペアは あの引き出し」「通帳は あの棚」。 ⚠️ 持っている人が 休んだ日に 誰も 開けられない、という形で 出てまいります。
⇒ これは 守りの穴では ございませんが、店が 止まる穴でございます。 その日 開けられないと、釣り銭が 出せない・書類が 出せない・車が 出せない。 ⭕ 一覧の値打ちは 守りだけでは ございません。回す為でも ございます。
数えられない物は【変える】しか 手が ございません
ここが 鍵と 番号の いちばん 大きな 違いでございます。
鍵は 数えられます
⇒ 何本 作ったか・何本 返ったか。引き算が できます。
番号は 数えられません
⚠️ 誰かに 伝えた時点で、その先に どこまで 行ったかは 分かりません。 ⇒ ⭕ ですので 番号については【誰が 知っているか】ではなく **【最後に いつ 変えたか】**で 見る形に なります。
そして 変えるのは ただでございます
⭕ 鍵を 替えるには お金が 掛かりますが、番号を 変えるのは 0 円でございます。 ⚠️ それでも 変えていないのは、変える日を 決めていないからでございます。
⇒ ⭕ 決め方は 2 通りございます。 一 人が 辞めた日に 変える(いちばん 効きます)/ 二 半年ごとの 日を 決めて 変える(辞める方が 居ない期でも 効きます)。 ⚠️ どちらか 1 つで 十分でございますが、どちらも 決めていないのが 実際でございます。
辞める日に 何が 起きているか
いちばん 効くのが この日で、そして 多くの店で 何も 起きておりません。
話が そこへ 行かない
⚠️ 最後の出勤は 慌ただしく、話は 次の穴を どう埋めるかに 向きます。 ⇒ 鍵の話は その会話に 出てまいりません。
⚠️ そして 辞める話は こちらが 決めた日に 来る訳では ございません。 急に 来た時ほど 慌ただしく、慌ただしい時ほど 鍵は 忘れられます。 ⭕ ですので その日に 考える形では 間に合わず、先に 書いておく形しか ございません。
訊く人が いちばん 訊きにくい
⇒ 送り出す側が 疑うように 見える、と 感じて 言い出せない。 ⭕ だからこそ「辞める時の 手順」に 書いてしまうのが 楽でございます。 決まりに 書いてあれば、その人を 疑った事に なりません。
⇒ 手順に 足すのは 3 行で 足ります
一 借りている物を 挙げて 返す(鍵・制服・ロッカーの中身・車の鍵)
二 番号を 変える日を その場で 決める(当日か 翌日)
三 **担当していたお客様の 引き継ぎ**(別の話ですが 同じ日に やる)
⚠️ 三 が 抜けると、鍵は 戻っても お客様は 一緒に 出て行きます。
⇒ 顧客名簿は いま どこに 在るか ── 3 箇所に 割れているのが 普通です
⇒ キャストの SNS は 店の資産か ── 辞めた時に 何が残るか
数えていないと 何が できなくなるか
「不便」ではなく できなくなる事を 挙げます。
合わない時に 絞れません
⚠️ 現金が 合わない・物が 無くなった。開けられる人が 6 人 居れば、 6 人 全員が うっすら 疑われます。
⇒ ⚠️ しかも 疑いは 言葉に なりません。 出ないまま その場に 残り、辞める理由の 一つに なります。 ⭕ 開けられる人が 2 人なら、2 人とも すぐ 外せます。 一覧は 疑う為ではなく、疑いを 早く 終わらせる為でございます。 ⇒ ⭕ 誰かを 見つける為ではなく、皆を 外す為に 数えるのでございます。
保険の話が 進みません
⛔ 鍵の管理が 支払いの条件に なっている事が ございます。 ⚠️ 何が 条件かは 約款ごとに 違いますので、保険会社へ 一度 お尋ねくださいませ。
⇒ ⭕ 併せて 家主様との 取り決めにも 鍵の条項が 在る事がございます。 借りている建物の 錠を 替える時に 断りが 要るかどうかは、替える前に お確かめくださいませ。 ⇒ その時に「何本 出ていますか」と 訊かれます。
揉めた時に 出す物が 在りません
そして 疑いだけが 残ります
⚠️ これが いちばん 高い費えでございます。 誰でも 開けられる店では、何かが 起きた時に 良い子ほど 気に病みます。
⇒ ⚠️ そして 気に病んだ方から 辞めてまいります。 守りを 作っていない事の 費えは、盗まれた額ではなく 辞めた人数で 出る事がございます。
1 つに まとめる(数えるのは 1 時間でございます)
一 建物を 歩いて【開く所】を 挙げる
⇒ 夜に 働いている方と 一緒に 歩いてくださいませ。⭕ 忘れている扉を 知っているのは その方でございます。
二 名前で 書く
⚠️ 「店長」ではなく 名前でございます。 ⇒ 一覧の目当ては 1 問だけ ──「昨夜 何かが 在ったとして、中に 居られたのは 誰か」。
三 貸した日と 返った日を 並べる
⭕ **2 つ目の欄が いつも 空でございます。**そして その欄こそが 一覧の値打ちでございます。
⇒ 貸した日だけ 書いた一覧は、増える一方でございます。 返った日を 書いて 初めて「いま 何本 出ているか」が 引き算で 出ます。 ⚠️ 引き算が 出ない一覧は、持っていても 1 問にも 答えられません。
四 番号は【最後に 変えた日】を 書く
⇒ 誰が 知っているかは 書けませんので、変えた日を 書きます。
五 一度だけ 声に出して 言う
⚠️ 黙って 一覧を 作ると「疑われている」と 読まれます。 ⭕ 何の為かを 1 度 言えば 済みます ──「合わない時に 皆を 外す為でございます」。
⇒ 開店前の 1 時間 ── その夜の 8 割は ここで 決まっております
効いているかの 見分け方
名前の検め
「裏の扉を 開けられるのは 誰ですか」と 訊く。 ⇒ ⭕ 名前が 並べば 守りが 在ります。数だけなら 見当でございます。
辞めた人の検め
⚠️ 先月 辞めた方について、何を 返したか・いつ 返ったかが 言えますか。 ⇒ 言えなければ、それは 手順ではなく その日の 気分でございます。
番号の検め
効いている …前に 辞めた方が 出た時に 変えた
効いていない …開店してから 一度も 変えていない
変える時に つまずく所(先に 知っておくと 楽でございます)
一 変えると 誰かが 入れなくなる
⚠️ 番号を 変えた当日、朝いちばんに 来る方が 入れないのが よく在る形でございます。 ⇒ ⭕ 変える日を 決めたら、その日に 出勤する方の一覧を 先に 見る。 それだけで 当日の 電話が 消えます。
二 警備の会社に 話が 要る事が ございます
⛔ 警備を お願いしている場合、解除の番号は こちらだけでは 変えられない事がございます。 ⇒ 何日 前に 言えばよいかを 一度 訊いておくと、辞める日に 慌てません。
三 鍵を 替える時は 本数を 先に 決める
⚠️ 錠を 替えると 新しい鍵が 何本か 付いてまいります。 ⭕ 何本 要るかを 先に 決めてから 頼むと、また 訳の分からない合鍵が 増えません。 ⇒ ⚠️ 「予備に 多めに」が、半年後の【訳の消えた合鍵】でございます。
四 車の鍵は 錠を 替えられません
⇒ 家の錠と 違い、車は 簡単に 替えられません。 ⭕ ですので 車の鍵こそ 返却の欄が 効きます。返っていない事に 気づける形が 唯一の手でございます。
⇒ ドライバーの原価を「1 本いくら」で見ていると、人を減らす方へ効きます
誰の持ち場に するか
一覧は 作った翌週から 古くなります。古くならない形にするには 持ち主が 要ります。
貸す時に 書く人 = 貸した人
⭕ 後で まとめて 書くと 必ず 抜けます。渡した人が その場で 1 行でございます。
見直す人 = 月に 一度 だけ
⇒ 締めの日に 1 分。出ている本数と、返っていない物を 見るだけでございます。 ⚠️ 毎日 見る形にすると 3 週で 止まります。
⇒ 日報は 5 分で 終わる形にする ── 長い日報は 3 週で 止まります
そして 辞める日の 手順に 名前を 書く
⚠️ 「誰かが やる」は 誰も やらないでございます。 ⭕ 辞める手順の 鍵の行に、確かめる人の 役職を 1 つ 書いてくださいませ。
3 つだけ 持って帰ってくださいませ
1 数え始めるのは 鍵ではなく【開く所】。鍵の輪は 締まらない窓を 教えない
2 番号は 数えられない。だから【最後に変えた日】で 見る。変えるのは 0 円
3 全部が 1 日に 掛かる ── 人が 辞める日。辞める手順に 3 行 足す
記録は どこに 在るべきか
誰が 何を いつから いつまで 借りているか。これが 出勤や 売上と 同じ所に 在れば、 辞める日の 手順に 鍵の行が 自動で 出てまいります。 別々に 在れば、事務所の 引き出しの 鍵束が すべてで、 誰かが 覚えている限りにおいてのみ 守りが 在る事に なります。
⇒ 日報は 5 分で 終わる形にする ── 長い日報は 3 週で 止まります