待機時間は、誰が払っているのか
待機はシフト表には出ますが、費用の行には出ません。誰が負担しているかを一度はっきりさせないと、辞める理由の上位に居座り続けます。時間帯別に測る式と、増員より先に動かす 1 枠の決め方を整理しました。
出勤して、支度をして、座っている。3 時間 誰も付かない。帰る。
**その 3 時間は、店の帳簿のどこにも出ません。**シフト表には出ます。費用の行には出ません。
出ないので、**誰が払っているのかも はっきりしません。**そして たいてい、払っているのは本人です。
待機には 2 種類あります
一 次が来る見込みが在る待機 …仕事の一部。ふつうの事
二 そもそも入らない時間の待機 …こちらが誤って呼んでいる
**この 2 つは まるで別物です。**一つ目は どの商売にもあります。 二つ目は 店が需要を読み違えた費用を、本人に付け替えている状態です。
分けて数えていなければ、どちらも「待機 3 時間」として同じ顔をします。
測る
稼働率 = 付いていた時間 ÷ 出勤していた時間
**時間帯で割ります。**総量で見ると平らになり、何も見えません。
時間帯別 何時が空いているか(毎週 同じ所が空きます)
曜日別 どの曜日か
人別 1 人に寄っているか、全員に薄くか
新人別 在籍 3 か月未満に寄っていないか
**4 行目がいちばん見られていません。**新人に寄っているなら、 それは待機の問題ではなく 配る先の設計の問題です。
待機が定着に効く道すじ
辞める人は「待機が長い」とは言いません。「シフトを減らしたい」と言います。
待機が続く → 出せる枠を減らす → 出勤が減る → 指名が育たない
→ さらに待機が増える → 辞める
この輪は 申し出の 2〜4 週間前から シフトの出し方に現れます。 提出の記録が在れば見えます。無ければ、辞めると言われた日が最初の知らせになります。
増やす前に 動かす
一 4 週ぶんの受注を 時間帯別に並べる
二 同じ期間の 出勤の延べ時間を並べる
三 受注が山になっていて 出勤が山になっていない時間帯を探す
四 1 枠 動かす。まだ 増やさない
足りていないのではなく、形が合っていない店がほとんどです。 シフトの形を 商売が違う姿だった頃に決めて、そのままにしているからです。
⚠️ 待機が長いからと 一律にシフトを削らない。 削るのは たいてい いちばん弱い枠からで、そこに居るのは新人です。 新人の待機を減らす代わりに 新人の出番を消す事になります。
待機の扱いを決める
これは制度の話なので、決め方は店ごとです。ただし 決めていない事だけは避けられます。
待機に対価を払う …費用は増えるが 定着に効く
早上がりを認める …本人が選べる。運用は難しい
時間帯を絞って呼ぶ …いちばん安く いちばん効く
待機中にできる仕事を作る …掲載写真の更新・顧客への連絡 等
**3 つ目から始める店がほとんどです。**手当も要らず、記録さえあれば今週できます。
決めていない状態がいちばん高くつきます。 本人は「払われていない」と受け取り、店は「そんなつもりはない」と思っている。 その差は 面談では埋まりません。
待機が本当の問題でない時
全員に薄く長い …集客の問題。シフトでは解けません
特定の曜日だけ …その日の枠が多すぎる
新人だけ …配る先の設計
夜遅くだけ …営業時間そのものの見直し
「全員に薄く長い」を シフトで解こうとすると、店が縮みます。 枠を削れば待機は減りますが、受注も減ります。
私たちが作っている物
tasteck はナイトレジャー向けの予約・分析システムです。作っているのは同じ業態を 16 年やって、年商 2 億円から 12 億円まで 6 倍にした人間で、営業を強く押したのではなく、仕組みで攻めた結果です。
**ここで効くこと …**シフトは 30 分単位で提出と確定が記録に残るので、 出勤していた時間と 受注が付いていた時間が 同じ所に在り、稼働率が検索で出ます。 提出の記録が残るので、申し出の前に シフトの出し方が変わった事が見えます。 受注は時間帯で並ぶので、需要の山と 出勤の山を重ねられます。 在籍期間も持っているので、新人に寄っているかが分かります。
**やらないこと …**待機の手当は計算しません。制度も決めません。 給与計算も扱いません。シフトの最適な形も出しません。 出すのは、その判断を「感じ」から「根拠のある議論」に変える記録です。
他所が出していない出力
tasteck は「来月この集客経路にいくら使ってよいか」を、金額で出します。
**待機は 集客の裏返しです。**空いている時間帯を埋めるのに いくらまで使ってよいかが分かれば、 「枠を削る」以外の道が出ます。 上限は「その経路が実際に連れてきた客の生涯価値」から出しているので、 その時間帯に来る客が どれだけ続くかまで込みで判断できます。
この業界で、この数字を出している所は他にありません。
ChatGPT から聞ける
tasteck は MCP で ChatGPT に繋がります。自分の数字を質問の形で聞くと、そのまま chat に返ってきます ── 先週の時間帯別の稼働率、待機が長いのは誰か、シフトの出し方が変わった人は居るか。
**多言語は画面そのものに入っています。**言語は最初の設定で選びます。
2 店舗まで月 34 ドルから。全プラン 30 日無料、いつでも解約できます。 → 料金
今週から
- **1 週ぶんの稼働率を 時間帯別に出す。**付いていた時間 ÷ 出勤していた時間。
- **在籍 3 か月未満で 別に出す。**寄っていたら 配る先の設計です。
- **4 週ぶんの受注と 出勤を 重ねる。**総量でなく形を見る。
- **空いている時間帯を 呼ばない。**手当より先に これです。
- **待機の扱いを 言葉にして伝える。**決めていない事がいちばん高くつきます。
用語の整理は用語集にあります → シフト / 本指名率 / 離脱率
関連 …キャストが辞める 3 週間前に出るサイン / フリー客の配り方が、来月の本指名率を決めています
待機の 2 種類を 分けて 持つ
| 種類 | 中身 | 誰が 払っているか |
|---|---|---|
| 店の都合の待機 | 出勤を お願いしたが 客が 来ない | 店 |
| 本人の都合の待機 | ご自身の希望の刻に 客が 少ない | 本人 |
⚠️ 混ぜて 数えると、どちらの手も 打てません。 ⇒ 前者は 枠の置き方、後者は 希望の出し方の話でございます。
分ける形
その日の 出勤が 店からの お願いか、本人の希望か を 1 つ 残す
⇒ ⚠️ 決めた時に 1 つ 選ぶだけでございます。後から 思い出せません ⇒ シフトを 誰が どう決めるか
測り方
その方の 出勤の刻 − 実際に 付いていた刻 = 待機
⚠️ 刻ごとに 分けてください。1 日の合計では 打つ手が 出ません。
刻ごとに 出すと
開店直後 …待機が 長い(毎日 同じ)
山の刻 …待機が 短い
閉め際 …待機が 長い(毎日 同じ)
⇒ ⚠️ 毎日 同じ刻に 出るなら、それは 枠の置き方でございます。 ⇒ ⇒ 人の問題では ございません。
人ごとにも 出す
同じ刻に 出ておられるのに 待機が 長い方
⇒ ⚠️ 並び順の話である事がございます ⇒ 在籍の見せ方
揃える 順(1 か月)
第一週 …出勤が 店からのお願いか 本人の希望かを 1 つ 残す
第二週 …待機を 刻ごとに 出す
第三週 …人ごとにも 出す(全員か 一部か 特定の刻かを 分ける)
第四週 …長い刻の 埋め合わせを 決める
⚠️ 第一週を 飛ばすと、二種類が 混ざったままでございます。
よくある問い
Q. 待機は 減らすべきでしょうか。 ⇒ 0 には なりません。⚠️ 偏りを 見てください。
Q. 本人から 言ってきません。 ⇒ 言われません。⚠️ 数で 見るしか ございません。
Q. 待機の間に 仕事を お願いしてよいでしょうか。 ⇒ ⚠️ 増やすと「待機なのに 働かされる」になります。軽い物に なさってください。
Q. 人を 増やせば 直りますか。 ⇒ 待機が 長い刻に 増やすと 全員の 待機が 増えます。
Q. どこから 手を付ければ よろしいでしょうか。 ⇒ 刻ごとに 出す事でございます。1 日の合計では 打つ手が 出ません。
誰の帳面にも 載らない所が 肝でございます
時給の方 …店が 払っております
歩合の方 …ご本人が 払っておられます
どちらでもない形 …誰も 数えておりません
⚠️ 誰が 払っているかを 先に 決めないと、 「減らそう」の話が 噛み合いません。
⛔ 待機を 0 にしない
0 にする …山の刻に 出せません
⚠️ 待機は 無駄ではなく【備え】でございます。 ⇒ 減らす相手は 待機ではなく、備えになっていない待機でございます。
見分けは 1 問でございます
その 30 分に お客様が 来られたら、出せましたか
⇒ ⚠️ 出せた 30 分は 備え。出せなかった 30 分だけが 減らす相手でございます。
測るのは 合計では ございません
⛔ 合計の待機時間 …均して 見せます。山と 谷が 消えます
⭕ 30 分ごとに 何人 待っていたか
⇒ そして その並びを 呼びの並びと 重ねます。 ⚠️ ずれている所が、動かせる所でございます。 合計を 見ている限り、ずれは 一度も 現れません。
⛔ 待たせている事を 黙らない
何も 言わない …【忘れられている】か【要らないのか】を 考えられます
刻を 伝える …同じ 30 分の 意味が 変わります
⚠️ 伝えていない待機は、時間の費えに 加えて 気持ちの費えが 掛かります。 ⇒ 「◯時頃には 動きそうです」の 一言でございます。
待機が 問題でない時
呼びの数が 足りていない
⚠️ この時に 待機を 削ると、少ない呼びにも 出せなくなります。 ⇒ 先に 見るのは 呼びの数でございます。 待機の話に 見えて、実は 集客の話である事が ございます。
続けて 読む
数字について。 この記事に稼働率の目安・許容される待機時間・手当の相場は載せていません。そう言える実測を持っていないためで、業態・地域・雇用の形で幅が大きすぎ、範囲を出せば精度を発明することになります。自店の 1 週を時間帯別に割れば、平均では見えない空白が出ます。