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使い方

現金が合わない夜 ── 人を疑う前に 数える 4 つ

レジが合わない時、いちばん先に人の話になります。実際には測り違い・手順・記録漏れの 3 つで大半が説明でき、その 3 つを消してから残った分だけが 4 つ目です。順番を決めておくだけで、取り返せない一言を言わずに済みます。

締めたら 3,200 円 足りません。先月も 足りませんでした。皆が それぞれの見立てを 持っていて、その見立ては たいてい 人の話で、そして 何も 変わりません。

差そのものは 本物でございます。**読み方が ほぼ いつも 誤ります。**並べて見ると 4 つの原因が 同じ顔を しており、そのうち 人の話は 1 つだけでございます。

⚠️ この頁が 扱わない事

⛔ **人を 疑った後の 手は、この頁では 申せません。**誰かを 調べる事・見張る事・ 給与から 引く事・辞めていただく事は、労働に関わる決まりと 契約の話でございます。 国と 雇い方で 変わりますので、社会保険労務士か 弁護士へ お訊ねくださいませ。

⭕ この頁で 申し上げられるのは 4 つの原因を どう見分けるかまででございます。 見分ける前に 手を打つと、たいてい 誤った所へ 打ちます。

4 つの原因

一 測り違い …数え方そのものが 誤っている
二 手順   …割引・取消・釣銭の 出し入れが 記録に 残っていない
三 記録漏れ …売上は 立っているのに どこにも 打たれていない
四 人    …現金が 出ている

⚠️ **多くの店は 四 から 調べます。**いちばん 費えが 大きく、現場の気持ちを いちばん 損ない、 そして 統計の上では いちばん 少ない所でございます。

順が 大事な訳

四 から 始めると、算数を 消す前に 人を 疑う事になります。測り違いだった場合 ── そして よく そうでございます ── その一言は 取り返せません。

一 を消し、二 を消し、三 を消す。3 つとも 残った分だけが 四 でございます。

一 測り違い ── いちばん多く いちばん見過ごされる

ここで 崩れている店が いちばん多く、しかも 人が 持ち出したように 見える大きさの 差が 出ます。

釣銭の 元金が 定まっていない

3 人に「釣銭は いくら から 始めますか」と 訊いて 3 つの答えが 返る店がございます。 始めの数が 定まっていなければ、終わりの数も 定まりません。

⭕ 開ける時に 数えて、その日 責を持つ人が 署名する形。これだけで 差の半分が 消える事がございます。

精算が合わないのは、「回収」と「精算」を1つの表で見ているからです

釣銭を 別のレジから 抜く

小銭が 切れて、隣から 取って、誰も 書きません。⚠️ これで レジが 2 つとも 誤りますし、 どちらの人も 訳が 分かりません。

数える人が 毎回 違う

⇒ 毎回 別の人が 数えると、現金ではなく 数える人を 測っている事になります。 正しさより 揃っている事の方が 効きます。2% ずれ続けるレジは 変化が 読めますが、 数え方が 揺れるレジからは 何も 読めません。

二 手順 ── 悪意は 1 つも 無い所

割引・取消・返金

その場で 通した物が、締めの時には 誰の記憶にも ございません。 ⭕ **起きた瞬間に 1 行。**十秒の手間か、後で 二十分の探し物かの どちらかでございます。

前借りと 立替

前借りと立替の記録 ── その場で渡すと 何も残りません

ツケ

ツケを どこで止めるか ── 上限を決めていない店の共通点

領収書

⚠️ 宛名や 但し書きで その場が 揉めると、打つ順が 変わり、記録が 飛びます。

領収書で 揉める ── 宛名と但し書きを 決めていない

三 記録漏れ ── 売上は 在るのに 打たれていない

現金は 正しく 出入りしており、記録の側だけが 欠けている形でございます。

機械が 止まって 手で受けた
まとめて 1 件で 打った
急いで 別の品を 押した
返金と 取消が 突き合わされていない

⚠️ **機械の調子が 悪い店は、必ず 現金が 合いません。**誰の正直さとも 関わりがございません。

押し間違いの 見分け方

同じ値段の 品が 2 つ在って、片方の欄しか 使われていない時。 ⇒ **片方が いつも 減り、片方が いつも 売れない。**両方の数が 誤っており、 これは 人ではなく 欄の作りの話でございます。

四 人 ── 3 つを 消した後に 残る分

形が 違います

手順の抜け …いろいろな品に 薄く 散る。量に ほぼ 比例する
持ち出し   …固まる。決まった品・決まった時間帯・決まった日

⚠️ 固まっている物は 見る値打ちがございます。散っている物は 手順の形でございます。

⚠️ ここから先は 私どもの領分では ございません

どう扱うかは 労働に関わる決まりと 契約の話でございます。 調べてよい事・見てよい物・打ってよい手は 国と 雇い方で 変わります。 手を打つ前に 社会保険労務士か 弁護士へ。

トラブルの記録が無い店は、相手の記録だけで語られます

差の 大きさで 読み方が 変わります

小さくて ばらばら

売上の 1% 未満・多い日も 少ない日も 在る

⇒ 釣銭を 作る時の 誤りで、普通でございます。追うと 取り返す額より 費えが 大きうございます。

小さいが いつも 同じ向き

⚠️ **向きが 揃っているのは 偶然では ございません。**いつも 足りない、いつも 余る。 値段の打ち方・いつも 安く受けている品・皆が 思っている釣銭と 実物の違いなど、 仕組みの側に 訳がございます。

大きいが 時々

⇒ その夜に 何が 共通していたかを 先に 見ます。催し・割引・支払いの手段。 誰が 出ていたかを 先に 見ないでくださいませ。

人から 始めるのは、いちばん当たらず いちばん高くつく始め方でございます。

数える 3 つ

締めが 直す値打ちの在る所か どうかは、3 つで 決まります。

一 最後のお客様から 締め終わりまでの 分(4 週ぶん)
二 決めた線を 超えた夜の 数
三 差を 探すのに 使った 分(見当で 結構でございます)

⚠️ 一 を 測った事の在る店は ほとんど ございません。皆さんの見当は たいてい 二十分ほど 短うございます。待っている時間が 仕事に 感じられないためでございます。

精算の締めが 毎晩 30 分 延びる ── 延びている所は だいたい 決まっている

締めの前に 打てる手

差を 探す時間は、その夜のうちに 減らせます。

起きた時に 訳を 1 行

01:20  4,000 円 返金 7 番卓 …別の品を 出した
02:05  10,000 円 2 番から 3 番へ 移した

⭕ 締めの時には 差を説明する 2 行が 既に 書けております。

レジは 閉まった順に 数える

⚠️ 4 台を 3 時に まとめて 数えると、触った人が 全員 帰った後に 調べる事になります。 ⭕ 1 時半に 2 台 閉めて 数えれば、その 2 台は その場で 訊けます。

数える人と 直す人を 分ける

⇒ 数えた本人が 訳を 探すと、自分の数え方を 疑いません。

良い形

一 先月の 差を 説明できるか

できる  …名の付いた訳が 2 つか 3 つで 大半を 覆っている
できない …数が 1 つと 肩をすくめる仕草

二 差が 落ち着いているか

いつも 3% ずれるのは 仕組みで、手が 打てます。 1% と 9% を 行き来するのは 測り違いで、同じ物を 2 度 測れておりません。

⚠️ **揺れを 止めてから 水準を 読む。**順が 逆だと 何も 読めません。

三 釣銭の元金を 2 人に 訊く

⇒ 2 つの答えが 返ったら、そこが 最初の直し所でございます。

誰が いつ 数えるかを 決める

数える人が 決まっていない店では、その夜 いちばん手の空いている人が 数えます。 これは 一見 合理のようでございますが、数える人が 毎回 変わるという事でもあり、 先に申し上げたとおり それは 現金ではなく 人を 測っている形になります。

決めておくのは 3 つでございます。**開ける時に 誰が 釣銭を数えるか。閉める時に 誰が数えるか。 合わなかった時に 誰が 判じるか。**この 3 つが 別の人であっても 構いませんが、 その夜のうちに はっきりしている必要がございます。合わないと分かってから 「これは 誰の持ち場か」を 相談し始めると、その相談自体が 三十分でございます。

数えた人の 名を 残す

⚠️ 名の無い記録は、翌月 差が 動いた時に 何も語りません。 「先月は 合っていた」と言えても、先月と今月で 数えた人が 違えば、 何が 変わったのか 分かりません。⭕ 名と 刻を 1 行。それだけで 翌月の話が 変わります。

判じる人は その場に 居る人でなくてよい

その夜 合わなかった事を 記録して 翌日 判じる形で 差し支えございません。 むしろ 深夜の 疲れた頭で 人の話に 踏み込むより、翌日 明るい所で 数字を 並べる方が たいてい 正しい所へ 着きます。⚠️ ただし 翌日に 判じると決めているなら、 その夜のうちに 材料を 残しておく必要がございます。翌日には 誰も 覚えておりません。

現金を 置く場所と 運ぶ手

差の話とは 別に、現金が どこに 在るかも 決まっていない店がございます。

数えた後 どこへ 行くか

数えて 袋に入れて 金庫へ 入れて 記録する ── か
数えて 袋に入れて 事務所に 置いたまま 帰る

⚠️ **後者は 皆さんが 認めるより ずっと 多うございます。**金庫を 開けられる人が 先に 帰ってしまい、置いていくしか 無かったという形でございます。 これは 起きてから 気づくのでは 遅く、金庫を開けられる人が 何時まで 居るかを 先に 決めておく話でございます。

運ぶ人が 一人になる

⚠️ 建物に 最後まで 残るのが その夜の売上を 持った一人、という形も よくございます。 それを 良しとするかどうかは 決めでございまして、多くの店は 決めておりません。 決めていないという事は、その夜 いちばん遅くまで 残った人が 自動的に そうなるという事でございます。

銀行へ 持って行く日

⇒ 週に 何度 持って行くかが 決まっていないと、店に 現金が 積み上がります。 積み上がった現金は 数えにくく、数えにくい物は 数えられなくなり、 **差が 出ても 気づけません。**日を 決めて 貼っておく形が いちばん 安うございます。

支払いの手段が 増えると 差の出方が 変わります

現金だけの店と、現金・カード・電子の支払いが 混ざる店とでは、合わない時の 見る所が 違います。

現金だけの店

差は そのまま 現金の差でございます。分かりやすく、そして 上に書いた 4 つで ほぼ 説明できます。

混ざっている店

⚠️ 現金は 合っているのに 合計が 合わないという形が 出てまいります。 これは カードや 電子の側の 記録が 遅れて 立つ為で、現金を いくら 数え直しても 出てまいりません。 ⇒ ⭕ **現金の差と 合計の差を 別々に 見る。**1 つの数で 見ていると、 現金の側を 延々と 探して 何も 見つからない夜になります。

手数料の分

⇒ 入る額が 売った額より 少ない事を 知らずに 突き合わせると、毎回 決まった率で ずれます。 ⚠️ 決まった率で ずれる物は 人の話では ございません。率が 分かれば 消える差でございます。

現場へ どう伝えるか

数の話より、伝え方で 現場の受け止めが 決まります。ここを 誤ると、 正しい直しをしていても 現場が 縮こまり、記録が かえって 減ります。

見つけた事を 伝える

⚠️ 差の話を 何も伝えないと、締めの作業は 見張られているように 感じられます。 ⇒ ⭕ **今月の差の大半は 釣銭の数え方でした、と伝える。**それだけで 現場から見た締めの意味が 変わり、書いてくれる量が 増えます。

直った時にも 伝える

⇒ 悪くなった時だけ 伝えると、知らせは 叱責と 同じ物になります。 良くなった月に 何も言わない店が ほとんどでございますが、そこが いちばん効く一言でございます。

一人の話にしない

⚠️ 特定の誰かが 数えた夜だけを 取り出して 並べると、それは もう 人の話でございます。 上に書いた順(測り違い → 手順 → 記録漏れ)を 消し終える前に そこへ行くと、 取り返せない形になります。⇒ 順は 手の順であると同時に 話し方の順でもございます。

3 つだけ

一 順は 測り違い → 手順 → 記録漏れ → 人。3 つを 消してから 4 つ目
二 揃っている向きは 偶然ではない。散っている差は 手順の形
三 人の扱いは 労務と 法の話。手を打つ前に 社労士か 弁護士へ

直す順を 1 か月で

一度に 全部を 変えようとすると、どれが 効いたのか 分からなくなります。 上に書いた 4 つの原因は 直す難しさも 費えも 違いますので、順に 打つ形が いちばん 確かでございます。

**一週目 …釣銭の元金を 定めます。**開ける時に 数えて、その日 責を持つ人が 署名する。 それだけでございます。新しい仕組みも 費えも 要りません。この一週で 差の大きさが どう変わったかを 見ておきますと、次の週の判断が しやすくなります。 多くの店では ここで 差が 目に見えて 落ち着きます。落ち着かなければ、 元金は 元から 定まっていたという事で、次へ 進みます。

**二週目 …その場で 1 行 書く形を 入れます。**返金・取消・レジ間の 出し入れ・前借り。 書く場所は 手書きでも 画面でも 構いませんが、締めの時に 必ず 目に入る所でなければ 意味がございません。別の帳面に 書いて そのまま という形が いちばん 多い失敗でございます。

**三週目 …閉じた順に 数える形へ 変えます。**全部を 最後に まとめて 数えるのをやめ、 落ち着いた台から 順に 閉めて 数える。⚠️ これは 現場の段取りを 変えますので、 先に 一言 伝えてから 始めてくださいませ。黙って変えると、 何か 疑われていると 受け取られます。

**四週目 …ここまでで 残った差を 見ます。**三週ぶんの 直しを 通り抜けて まだ 残っている物が、 初めて 見る値打ちのある差でございます。⇒ ⭕ 一か月 待ってから 見るという事が、 この頁で いちばん 申し上げたい所でございます。

よくある問い

Q. 少し足りないだけなら 放っておいてよいでしょうか。 ⇒ 額ではなく 向きで判じてくださいませ。いつも足りない・いつも余るという形は、 額が小さくても 仕組みの側に 訳がございます。逆に、多い日も少ない日もある小さな差は 釣銭を作る時の誤りで、追う費えの方が 大きうございます。

Q. 防犯の設備を 入れれば 解決しますか。 ⚠️ 上に書いたとおり、差の大半は 測り違いと 手順と 記録漏れでございます。 **その 3 つは 設備では 直りません。**そして 何を 見てよいかは 労務と 法の話でございますので、 入れる前に 社会保険労務士か 弁護士へ お訊ねくださいませ。

Q. 現金の扱いを やめれば よいのでは。 ⇒ 支払いの手段を 変えるのは 大きな決めで、お客様の側にも 影響がございます。 そして 上に書いたとおり、混ざると 別の形の差が 出てまいります。 現金が 無くなれば 差が 無くなる、という事では ございません。

Q. 数えるのに 毎晩 どれくらい かけるべきでしょうか。 ⇒ 慣れた人なら 1 台 数分でございます。それより 長くかかっているなら、 数えるのが 遅いのではなく 探しているか 待っている見込みでございます。 そこは 数え方ではなく 手順の話でございます。

記録が残る所に置く

差と その訳、釣銭の元金、レジの間の 出し入れ ── どれも その夜の記録と 同じ所に 置きます。 別々の所に 散ると、翌月 差が 動いた時に 仕組みが 直ったのか 数え方が 変わったのかが 割れません。

月末の締めに 2 週間かかる ── 計算ではなく 集めるのに 手間取っている

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