壊れた時に 誰が 何を するか ── 直す費えより 止まる費えが 大きい
エアコン・製氷機・トイレ・カード端末。壊れる物は だいたい 決まっており、壊れる日も 決まっています(いちばん忙しい夜です)。修理代より 止まった時間の方が 高くつくのに、多くの店は 修理代の方だけ 見ています。
製氷機が 土曜の 22 時に 止まりました。誰も 直せる人を 知らず、誰も どこへ 掛ければよいか 知らず、 その夜は 買いに行く形で 凌ぎました。翌週の 火曜に 直りました。
**修理代は 3 万円でした。**その土曜に 出せなかった分は、誰も 数えておりません。
壊れる物は だいたい 決まっております
製氷機 / エアコン / トイレ / カードの端末 / 照明 / 音の機械
給湯 / 冷蔵 / 換気 / 扉の閉まり
⇒ ⚠️ **どれも 初めて壊れる物では ございません。**同じ物が 同じように 壊れており、 それでも 毎回 その場で 慌てております。訳は 1 つで、壊れた後の手が 決まっていないためでございます。
そして 壊れる日も 決まっております
いちばん 使う日に 壊れます。土曜の 22 時であって、火曜の 15 時では ございません。 ⇒ ⭕ 平日の昼に 手を打てる形にしておくという事が、この頁で いちばん 申し上げたい所でございます。
止まった費えを 数えていない
修理代は 請求書に 出ますので 誰でも 見ます。止まった分は どこにも 出ませんので 誰も 見ません。
数え方
その夜 出せなかった分 + 代わりに使った分 + その後 戻らなかったお客様
⇒ 三つ目は 測りにくうございますが、一つ目と 二つ目だけでも 修理代を 超える事が よくございます。氷を 買いに走った 2 時間、卓を 使えなかった分、返した予約。
⚠️ 見積りを 取る時、直す方の額しか 比べていない店がほとんどでございます。 早く来てもらう分の割増を 惜しんで、止まる時間を 3 日 延ばす形でございます。
壊れる前に 決めておく 4 つ
一 誰へ 掛けるか
物ごとに 掛ける先が 違います。そして その一覧は たいてい 一人の頭の中に ございます。 ⇒ ⚠️ その人が 休みの夜に 壊れると、一覧は 存在しないのと 同じでございます。
⭕ 物の名・先の名・番号・受けてくれる時間帯。この 4 つを ひとまとめに 書いて。 事務所の中ではなく、その物の 近くに 貼る形が 効きます。
二 夜に 受けてくれるか
⚠️ 昼しか 受けない先しか 知らない場合、土曜の 22 時は どうやっても 止まります。 これは 壊れてから 気づくのでは 遅く、契約する時に 訊いておく話でございます。
訊いておく 3 つ
一 何時まで 受けるか
二 夜と休みの日の 割増は いくらか
三 いちばん早くて いつ 来られるか
三 止まっている間 どうするか
直るまでの 数時間から 数日を どう営むかでございます。 氷なら 買いに行く。冷房なら 卓の並びを 変える。端末なら 現金だけにする。 ⇒ ⭕ どれも その場で 考えつく物でございますが、その場で 考えると 30 分 かかります。 先に 1 行 書いておけば 3 分でございます。
四 誰が 判じるか
「呼ぶか 明日まで待つか」を その夜 誰が 決めるかでございます。 ⚠️ 決まっていないと、皆が 店長へ 掛け、店長が 出なければ 何も 動きません。 ⭕ 額の線を 決めておく形が いちばん 揉めません(この額までは その場の判断でよい、という形)。
報せが 上がってこない
壊れかけている物は たいてい 誰かが 気づいております。上がってこないだけでございます。
上がらない訳
誰へ言えばよいか 分からない
言っても 直らなかった事がある
自分が 壊したと 思われそう
忙しくて そのまま 忘れた
⚠️ **二つ目が いちばん 効きます。**一度 言って 何も起きなければ、次は 言いません。 ⇒ ⭕ **直せなくても「聞いた」と返す。**それだけで 次が 上がってまいります。
⇒ 店内の連絡が 伝わらない ── 掲示しても 読まれない所に 置いている
書く所が 無い
⇒ 言葉で 伝えるだけでは 交代で 消えます。⭕ その夜の記録に 1 行。 「3 番の卓の 照明が ちらつく」だけで 十分でございます。
⇒ 日報は 5 分で 終わる形にする ── 長い日報は 3 週で 止まります
交代で 落ちる
⇒ 引き継ぎが その場の話で 終わる ── 夜の交代で 落ちる 3 つ
壊れてから 直す店と そうでない店
壊れてから 直す
⇒ いちばん 費えが 大きい形でございます。壊れるのは 忙しい夜で、 割増が 掛かり、代わりの手を その場で 考え、部品が 無ければ 待ちます。
決まった日に 見る
⭕ 月に 1 度、開店前の 30 分。触って 音を聞いて 開け閉めするだけでございます。 専門の知識は 要りません。いつもと 違う所が 分かれば 十分でございます。
⇒ 開店前の 1 時間 ── その夜の 8 割は ここで 決まっております
見る所は 3 つで 足ります
音が 変わった物
前より 時間が かかる物(冷えるまで・湯が出るまで)
閉まりが 悪くなった物
⚠️ **この 3 つは 壊れる前に 出ます。**そして 3 つとも 素人に 分かります。
記録が 無いと 二度 損をします
同じ物が 何度 壊れているか 分からない
⇒ 3 度目の修理に 5 万円 払う前に、買い替えた方が 安かったかどうかを 判じられません。判じるには 前の 2 回の記録が 要ります。
相手方との 話で 不利になります
⚠️ 直したのに 同じ所が また 壊れた時、こちらに 記録が 無ければ 相手方の記録だけで 話が 進みます。
残す 4 つで 十分でございます
日 / 何が / 誰を 呼んだか / いくら
⇒ ⭕ **1 行。**これ以上 書こうとすると 3 週で 止まります。
費えの 見方を 変える
直す額だけを 比べない
甲 …3 万円・3 日後に 来る
乙 …5 万円・その夜に 来る
⚠️ 甲の方が 安いという判じは、止まる 3 日を 0 円と 見ているという事でございます。 ⇒ ⭕ その 3 日で 出せない分を 出してから 比べます。多くの場合 乙でございます。
買い替えの線を 決めておく
⇒ 「同じ物を 1 年に 3 度 直したら 買い替える」のような 線を 先に 決めておくと、 その場で 悩まずに 済みます。⚠️ 線が 無いと、毎回「今回は 直そう」に なります。
予め 積んでおく
⭕ 月の 売上の 何割かを 設備の分として 見ておく形。額は 店で 違いますが、 積んでいない店は 壊れた月に 別の物を 削る事になります。
良い形
一 一覧が その物の 近くに 在るか
⇒ 事務所の 引き出しに 在るのは 無いのと 同じでございます。
二 夜に 受ける先を 1 つでも 持っているか
持っている …止まるのは 数時間
持っていない …止まるのは 翌営業日まで
三 先月 何が 壊れたか 言えるか
⚠️ 言えない店は 同じ物が 3 度 壊れている事に 気づけません。
気づいた刻で 打つ手が 変わります
同じ故障でも、開ける前に 気づいたか、営んでいる最中に 出たか、閉めた後に 分かったかで、 打てる手が まったく 違います。ここを 分けずに 1 つの手順を 作ると、 いちばん要る場面で 使えない物になります。
開ける前に 気づいた時 ── いちばん 選べます
呼ぶ・代わりを 用意する・卓の並びを 変える・場合によっては その日は 一部を 閉める。 選べる手が いちばん多い刻でございます。ところが 現場は「まだ 時間が在る」と 判じて 後回しにし、結局 22 時に 慌てる形が よくございます。
⇒ ⭕ 開ける前に 見つけた物は 開ける前に 手を打つ。 これを 決めておかないと、見つける事自体に 意味が なくなります。
営んでいる最中に 出た時 ── お客様の前でございます
⚠️ ここで いちばん 大事なのは 直す事では ございません。お客様に 何を どう伝えるかでございます。 冷房が 止まった卓に 何も言わずに 座らせ続けるのと、 一言 添えて 別の卓へ ご案内するのとでは、同じ故障でも 残る物が 違います。
決めておく 2 つ
一 何を お伝えするか(直っていない事を 言うか 言わないか)
二 何を お出しするか(代わりの卓・お詫びの品・割引をするか)
⚠️ 二 を その場で 判じると、人によって 違う物が 出ます。⇒ 線を 先に 引いておく形でございます。
閉めた後に 分かった時 ── いちばん 静かに 打てます
⭕ ここが いちばん 安く 直せる刻でございます。翌日の昼に 呼べば 割増も 掛からず、 お客様の前でも ございません。⚠️ ところが 閉めた後は 皆 疲れており、 そのまま 帰って 翌日 誰も 覚えていないという形が いちばん 多うございます。
⇒ ⭕ 閉める時の 決まりに 1 行 入れる。「今夜 おかしかった物は 書いて帰る」。 これだけで 翌日の昼に 打てる形が 増えます。
業者との 付き合い方
同じ物を 直す先が 毎回 違う店と、決まっている店とでは、止まる時間が 大きく 変わります。
先を 1 つに 絞ると 早くなります
初めての先は、まず 何が どこに 在るかを 把握する所から 始まります。 配管が どう回っているか、どの機械が いつ入った物か、前に 何を 直したか。 毎回 別の先を 呼んでいると、この把握の時間を 毎回 払っている事になります。 同じ先が 続けて 来ていれば、電話の段で 見当が付き、部品を 持って 来てくれる事もございます。
⚠️ ただし 1 つに絞ると 高くなるのではないか、という心配がございます。 これは 半分 当たっており、半分 外れております。単価は 上がりうる一方、 来るまでの速さと 一度で 直る率が 上がりますので、止まる時間を 入れて 比べると 逆になる事が よくございます。⇒ ⭕ 年に 一度 見直す形にして、 毎回 迷わない形が いちばん 落ち着きます。
保守の契約は 中身を 読んでから
⇒ 月々 払う形の契約には、来る速さ・夜の扱い・部品の代金が 含まれるか どうかが 書かれております。 ⚠️ 含まれていない物を 含まれていると思って 契約している店がございます。 ⇒ 契約する前に 上の【夜に受けてくれるか】の 3 つを そのまま 訊いてくださいませ。
相見積りは 平時に 取る
壊れてから 3 社に 声を掛けると、それだけで 半日 過ぎます。 ⭕ 平時に 2 社 押さえておくだけで、その半日が 消えます。
借りている建物の場合
自分の建物か 借りている建物かで、そもそも 誰が 直すのかが 変わります。
直す先が 大家か 自分かで 話が 変わります
⚠️ 建物に 元から 付いている物(給湯・換気・配管・空調の本体など)は、 借りている側では なく 貸している側の 持ち場である事がございます。 ⇒ ⭕ どこまでが どちらかを 契約書で 先に 見ておく必要がございます。 これを 見ずに 自分で 直してしまうと、払わなくてよい分を 払う事になります。
⚠️ どちらの持ち場かの判断は 契約の話でございますので、 分かりにくい所は 顧問の弁護士へ お訊ねくださいませ。この頁で 申し上げられるのは 先に 見ておくという 手順の所まででございます。
連絡する先が 増えます
⇒ 大家の側の持ち場だと分かっても、大家が 夜に 受けるとは 限りません。 ⚠️ 持ち場が どちらであっても、その夜 営むのは こちらでございます。 ⇒ ⭕ 上の【止まっている間 どうするか】は、持ち場の話とは 別に 要ります。
直った後に する 1 つ
直った所で 終わりにする店が ほとんどでございますが、ここで 1 つだけ すると 次が 楽になります。
何が 悪かったのかを 訊く
⇒ 来た人は 原因を 見ております。「部品の寿命でした」「使い方で 早く傷みます」 「ここに 埃が 溜まると 止まります」── その一言が 次を 防ぎます。 ⚠️ 訊かないと 請求書だけが 残り、同じ物が 半年後に また 止まります。
記録に 1 行 足す
⭕ 上の 4 つ(日・何が・誰を呼んだか・いくら)に **「訳」**を 足して 5 つ。 これで 3 度目の時に 買い替えるかどうかを 判じられます。
現場へ 伝える
⇒ 使い方で 早く傷む物であれば、それを 使う人に 伝えないと 何も 変わりません。 ⚠️ 直した事だけを 伝えて 訳を 伝えない形が いちばん 多うございます。
⇒ 講習をやっても 現場で変わらない ── 教えた事と 見ている物が 違う
3 つだけ
一 壊れる物も 壊れる日も 決まっている。決まっていないのは 壊れた後の手だけ
二 修理代より 止まった分の方が 大きい。両方 出してから 比べる
三 上がってこないのは 皆が 見ていないからではなく、返していないから
記録が残る所に置く
壊れた日・直した日・呼んだ先・掛かった額。この 4 つを その夜の記録と 同じ所に 置きます。 別々に 散ると、3 度目の修理で 買い替えるべきか どうかを 判じる材料が 揃いません。 そして 相手方と 話が 食い違った時に、こちらの側の話が ございません。
⇒ 備品と消耗品が 切れる ── 切らしてから 買うので 高くつきます