講習をやっても 現場で変わらない ── 教えた事と 見ている物が 違う
研修の後 2 週間で元に戻る。理由は覚えていないからではなく、現場で見ている手本が別に在るから。変わる形の 4 つと、変わったかを測る 1 つ。
研修を やりました。皆 頷いておりました。
2 週間で 元に戻ります。
覚えていないのではありません
戻る理由は 記憶ではございません。
教わった事 …正しいやり方
現場で 見ている物 …【先輩が 実際に やっている事】
⇒ 後者が 勝ちます。⚠️ 毎晩 見ているのは そちらだからでございます。
三つの手本が ぶつかる
一 講習で 教わった形
二 先輩が やっている形
三 忙しい時に 通ってしまう形
⚠️ 三 が いちばん 強うございます。 「その日は それで 回った」という事実が、教わった形より 説得力を持ちます。
変わる形の 4 つ
一 教える人を 現場の人にする ⚠️ 外から来た人が 教えると、現場の形と ぶつかった時に 現場が勝ちます。
二 その場で やらせる(見せるだけにしない)
見た …できるとは 限りません
やった …できます
⇒ 1 回でも 自分の手でやると、忙しい夜に 手が動きます。
三 忙しい時の版を 決める ⚠️ 理想の形しか 教えないと、忙しい夜に 捨てられます。 ⇒ 「余裕が無い時は ここまで」を 決めておくと、捨てられません。
四 先輩の形を 先に 揃える ⇒ 順が 逆になっている店が 多うございます。 新人に教える前に、既に居る人の形を 揃えます。 揃っていないまま新人に教えると、その新人が 三つ目の形になります。
「なぜ そうするか」を 1 行
手順だけ教えると、忙しい夜に 落とされます。
手順 …こうする
理由 …これをやらないと ◯◯が 起きる
⚠️ **理由の在る手順は 忙しい夜を 越えます。**理由の無い手順は 越えません。
2 週間後に 見る
研修の 成否は、その日の反応では 分かりません。
一 2 週間後に 現場で 見る(できているか を 実物で)
二 できていない所を 責めずに 訊く(何が やりにくかったか)
三 出てきた事で 手順の方を 直す
⚠️ 三 が 要でございます。 現場が 通らなかった手順は、大抵 手順の側に 無理が在ります。
隣の頁との 分担
| 何の話か | どちらの頁か |
|---|---|
| 講習が 現場で 戻る(既に 居る方) | この頁 |
| 新しく入られた方へ 最初に 渡す 4 つ | 新人の育て方 |
| 新人が 3 週間で 辞める(刻の話) | 新人が 3 週間で 辞める |
⚠️ 順は【既に居る方】が 先でございます。 ⇒ 四つ目に 挙げたとおり、先輩の形が 揃っていないまま 新人に 教えると、 その方が 三つ目の形になります。
三つの手本の どれが 勝つか
一 講習の形 …言葉として 在る
二 先輩の形 …毎晩 目に入る
三 忙しい時の形 …回った という事実が 在る
⇒ ⚠️ 強さの順は 三 > 二 > 一でございます。 ⇒ ⇒ 言葉で 一 を 増やしても、二 と 三 には 届きません。
二 を 動かす
先輩に 直接 頼む …「この形で お願いします」
先輩に 教える役を 渡す …自分の形が 見られる立場になります
⇒ ⚠️ 後者の方が 早うございます。 ⇒ ⇒ 人に 教えると、自分の手も 揃ってまいります。
三 を 動かす
忙しい時の版を 決める(ここまでは 落としてよい)
⇒ ⚠️ 落としてよい所を 決めていないと、落としてはいけない所まで 落ちます。
忙しい時の版を どう 作るか
三つ目に 挙げましたが、作り方でございます。
| 段 | 落としてよい物 | 落としてはいけない物 |
|---|---|---|
| 少し 忙しい | 丁寧さの 一部 | 安全・お金の 確認 |
| かなり 忙しい | 記録の 後回し(1 行だけ 残す) | 安全・お金の 確認 |
| 回らない | 新しい受けを 止める | 安全・お金の 確認 |
⚠️ 右の列が 3 段とも 同じである事が 肝でございます。 ⇒ ⇒ ここが 段ごとに 変わると、どこまで 落としてよいか 分からなくなります。
現場に 渡す形
3 行。段ごとに 1 行
⇒ ⚠️ 長いと 忙しい夜に 読まれません。3 行でございます。
「なぜ」を 1 行 添える
理由の在る手順は 忙しい夜を 越えると 申しました。書き方でございます。
悪い …「決まりですので」
良い …「これをやらないと ◯◯が 起きます」
⇒ ⚠️ 起きる事を 具体で書いてください。 ⇒ ⇒ 「トラブルになる」では 弱うございます。何が どう なるか でございます。
理由が 書けない手順
理由が 書けない ⇒ もう 要らない手順である事がございます
⇒ ⚠️ 年に一度 見直してください。 ⇒ ⇒ 理由が 誰にも 言えなくなった手順は、守られません。
その場で やらせる
二つ目でございますが、やらせ方に 順がございます。
一 見せる(1 回)
二 一緒に やる(1 回)
三 一人で やる(1 回・見ている)
⇒ ⚠️ 三 まで やらないと、忙しい夜に 手が 動きません。 ⇒ ⇒ 一 で 終わる講習が ほとんどでございます。
時間が 無い時
全部を 三 まで やらない ⇒ 1 つだけ 選んで 三 まで やる
⇒ ⚠️ 10 個 見せるより、1 個 やらせる方が 残ります。
2 週間後の 見方
その日の反応では 分かりません。2 週間後でございます。
一 実際の場面を 見る(訊かない)
二 戻っていたら 本人でなく 手本を 見る
⚠️ 訊くと「やっています」と 返ります。 ⇒ ⇒ 嘘では ございません。やっているつもりでございます。
戻っていた時に 見る 3 つ
一 先輩の形が 揃っているか
二 忙しい時の版が 在るか
三 理由が 添えられていたか
⇒ ⚠️ 三つとも こちらの側でございます。本人の側では ございません。
数えておく 3 つ
一 講習の後 2 週間で 残っていた割合
数え方 …実際の場面を 見て、教えた形で やっていた人数 ÷ 受けた人数
⇒ ⚠️ 訊いて数えないでください。見て数えてください。
二 忙しい夜に 落ちた所 ⇒ 落ちた所が 毎回 同じなら、そこは 忙しい時の版に 入れるべき所でございます。
三 先輩の形が 揃っているか ⇒ ⚠️ これが 揃っていない限り、一 は 上がりません。
誰が 教えるかで 変わる
一つ目に「現場の人にする」と 申しましたが、誰を 選ぶかでございます。
| 選ぶ人 | 効き | 弱い所 |
|---|---|---|
| いちばん 上手い方 | 形は 正しい | 「あの人だから」で 終わる事がございます |
| 中くらいの方 | 真似しやすい | 形が 揃っていない事がございます |
| いちばん 新しい方 | 分からなかった所を 覚えておられる | 教える形が まだ 無い |
⇒ ⚠️ 中くらいの方が いちばん 残ります。 ⇒ ⇒ ただし その方の形を 先に 揃えてからでございます。
教える役を 渡す時に 一緒に 渡す物
一 何を 教えるか(1 つだけ)
二 なぜ そうするか(1 行)
三 忙しい時は どこまで 落としてよいか
⇒ ⚠️ 三 を 渡さないと、教える方が その場で 判じる事になります。
講習の 前に やる 1 つ
いま 現場で どうなっているかを 見る(訊かない)
⚠️ 見ずに 教えると、既に できている事を 教える形になります。 ⇒ ⇒ その講習は 時間の無駄として 記憶され、次から 出席が 減ります。
見て 分かる 2 つ
一 揃っていない所(人によって 違う)
二 全員 同じように 落としている所(そこが 忙しい時の形)
⇒ 二 は 責める所では ございません。 ⇒ ⇒ 全員が 同じように 落としているなら、その手順が 現場に 合っておりません。
1 か月で 揃える 手順
第一週 …先輩の形を 1 つ 揃える(新人より 先)
第二週 …忙しい時の版を 3 行 作る
第三週 …1 つだけ 選んで「一人で やる」まで やらせる
第四週 …2 週間後に 実際の場面を 見る
⚠️ 第一週を 飛ばすと、後ろが 全部 効きません。
変わらない事を 本人の せいに しない
本人のせいにする …次から 講習に 出たくなくなる
段取りのせいにする …直せる所が 出てくる
⚠️ 戻った事は 本人の側からは ほとんど 直せません。 ⇒ ⇒ 毎晩 見ている手本が 別に 在る限り、意志では 越えられません。
訊く時の 1 問
「あの形で やりにくい所は どこでしたか」
⇒ ⚠️ 「なぜ やらないのか」と 訊かないでください。 ⇒ ⇒ 責める形になると、やっていない事を 言えなくなります。
一度に 1 つだけ 変える
10 個 教える …どれも 残りません
1 個 教える …残ります
⇒ ⚠️ 講習の時間が 長いほど 良い、では ございません。
順の 決め方
一 いま いちばん 揃っていない所
二 落ちると いちばん 高くつく所
⇒ 二つが 重なる所から でございます。 ⚠️ 重ならない時は 二 を 先になさってください。
講習を やる刻
出勤の 前 …疲れていないが、その後 実際に 使えます
出勤の 後 …疲れており、残りません
休みの日 …来ていただけません(来ても 身が 入りません)
⚠️ 出勤の 前 30 分が いちばん 残ります。 ⇒ ⇒ 直後に 使う場面が 来るためでございます。
長さ
30 分 …1 つなら 三(一人でやる)まで 届きます
60 分 …2 つ目からは 残りません
⇒ ⚠️ 短く 何度もの方が 効きます。
よくある問い
Q. 何度 やっても 戻ります。 ⇒ 先輩の形が 揃っていない見込みでございます。⚠️ 本人の側では ございません。
Q. 外部の講師に 頼んでもよいでしょうか。 ⇒ 構いませんが、⚠️ 現場の形と ぶつかった時は 現場が勝ちます。 ⇒ 現場の方が 教える形を 併せて お持ちください。
Q. 忙しい時の版を 作ると 手を抜きませんか。 ⇒ 抜きません。⚠️ 決めていない夜の方が、落としてはいけない所まで 落ちます。
Q. 2 週間後に 訊いてはいけないのでしょうか。 ⇒ 訊いても 構いませんが、⚠️ **答えは いつも「やっています」**でございます。見てください。
Q. どこから 手を付ければ よろしいでしょうか。 ⇒ 先輩の形を 1 つ 揃える事でございます。講習より 先でございます。
記録が残る所に置く
上の三つは、誰が いつ 何を教わったかが 残っていないと 出せません。
その場の記憶だと、誰が受けて 誰が受けていないかも 曖昧になります。 ⇒ 「一度 やったはず」で 終わり、2 週間後の確認が 起きません。
tasteck では 在籍と出勤が 同じ記録に乗るので、受けた人と 受けていない人を 分けられます。
⚠️ ただし ツールは 最後です。先に 先輩の形を 揃えてください。
元に戻るのは 忘れたからではありません。教わった形より 強い手本を 毎晩 見ているからでございます。