引き継ぎが その場の話で 終わる ── 夜の交代で 落ちる 3 つ
早番から遅番へ、遅番から締めへ。伝えたつもりの事が 翌朝には 誰も知らない。落ちる 3 つと、30 秒で済む形。
「さっき伝えました」「聞いていません」
**どちらも 嘘ではありません。**伝えた側は 伝えた事を覚えており、受けた側は 手が塞がっていただけです。
落ちるのは 3 つ
一 その日だけの決め(今夜は あの席を使わない・あの子は 早上がり)
二 途中の物(半分だけ済んだ用・返事待ちの件)
三 気づき(あの機械の調子が悪い・あの客が 少し不機嫌だった)
⇒ **三が いちばん 落ちます。**急ぎではなく、言う機会が 無いためです。 そして 三が いちばん 後で 効きます。
その場の話だけだと なぜ 落ちるか
交代の刻は 両方とも いちばん忙しい
聞く側は 手を動かしながら 聞いている
次の交代には 残らない(伝言が 1 回で 消える)
⚠️ **三人目には 届きません。**早番 → 遅番 までは 伝わっても、 遅番 → 締め で 消えます。⇒ 翌朝 誰も 知りません。
30 秒で 済む形
長い引き継ぎ書は 続きません。3 行だけにします。
一 今夜 いつもと違う事
二 途中の物(誰の返事を 待っているか)
三 気づいた事(直っていなくてよい)
⇒ 書く所を 1 つに決めるのが 肝心です。散らばると 誰も 見ません。
「無し」も 書く
⚠️ 空欄は「無かった」なのか「書けなかった」なのか 分かりません。
無い時は「無し」と 書く
⇒ これだけで、**読む側が「見に来た意味が あったか」**を 判じられます。 空欄が 続くと、人は 見に来なくなります。
読む刻を 決める
書いても、読む刻が 決まっていないと 届きません。
出勤して 最初の 1 分に 見る
⇒ 「手が空いたら」は 来ません。忙しい日ほど 引き継ぎが 多いのに、 忙しい日ほど 手は 空きません。
その場で言うのを やめる話ではない
その場で 言うのは **効きます。**ただし 1 回で 消えます。
急ぎの物 …その場で 名指しで 言う + 3 行にも 書く
急がない物 …3 行にだけ 書く
⚠️ **どちらか片方では 落ちます。**言うだけだと 次の交代に 残らず、 書くだけだと その夜に 間に合いません。
見ておく 3 つ
一 翌日に「聞いていない」が 出た件数(週ごと) ⇒ 0 でない限り、どこかで 切れています。
二 3 行が 書かれた日の割合 ⚠️ 「無し」も 書いた日を 含めて 数えます。空欄は 数えません。
三 三日以上 動いていない「途中の物」 ⇒ 引き継がれ続けて 誰も 手を付けていない物が ここに 溜まります。
三人目に 届かない 形が 3 つ
一 伝わる先が 1 つ しか無い …早番 が 遅番 に言い、そこで 止まる
二 言う人が 覚えている物だけ …思い出せた分だけが 伝わる
三 受けた人が 判じて 落とす …「これは 言わなくていい」を 各自が決める
⚠️ **三 が いちばん 静かに 効きます。**落とした事は 記録に 残りませんので、 落ちた事すら 誰も 知りません。
⇒ ですので「ちゃんと伝えて」では 直りません
伝える気は 元から 在ります。無いのは 三人目まで 届く道でございます。 ⇒ 書く形にすると 三 が 消えます。書いた物は 判ぜずに そのまま 残るためでございます。
書ける形と 書けない形
書ける …事実(あの席は 使わない・返事待ち・釣り銭が 3,000 円 足りない)
書けない …含み(あの客は 今日 機嫌が よくない・あの子は 少し 無理をしている)
⚠️ 書けない方こそ 引き継ぎたい物でございます。 ⇒ ですが 書けない物を 無理に書かせると、書く事そのものが 止まります。
分ける形
書く物 …次に出る人が【動く】物
言う物 …次に出る人が【気を配る】物
⇒ ⚠️ 書く物を 先に 決めると、言う物は 自然に 短くなります。 全部を 書かせようとするのが、続かなくなる いちばんの元でございます。
続かなくなる 3 つの形
一 書く事が 増えていく …最初 3 行が 半年で 9 行になる
二 読まれた形跡が 無い …書いた人が 先に やめます
三 書いた事で 責められた …1 度で 止まります
⚠️ 三 が 起きると その日で 終わります。 「昨日 書いてあったのに なぜ やらなかった」と 誰かが言った時、 止まるのは やらなかった人ではなく 書いた人でございます。
⇒ 手当ては 1 つ
書いた事を 責めない、を 先に 声に出しておく。 ⇒ 書いた人が 損をしない形にしない限り、記録は 3 週間で 空欄に戻ります。
読まれているかを 見る
書かれた日の割合 …出す側が 続いているか
読んだ形跡 …受ける側に 届いているか
⚠️ 上だけを 見ていると、書き続けているのに 誰も読んでいない形に 気づけません。 ⇒ 読んだかどうかが 分かる形(見た印・朝の 1 言)を 1 つ 置く。
⚠️ ただし 印を 義務にしない
印を 義務にすると、読まずに 印だけが 始まります。 ⇒ 印は 数えるための物であって、守らせるための物では ございません。
引き継ぐ物を 決める
「何かあったら 言ってください」では 何も 出て参りません。 枠を 決めて、そこを 埋める形に いたします。
一 客の事 …待たせている方・断った方・次に来る約束
二 人の事 …遅れ・早上がり・体調
三 物の事 …壊れた・切れた・入れ替えた
四 お金の事 …未収・釣り銭・預かり
⚠️ **四 が いちばん 落ちます。**言いにくく、翌日には 誰の分か 分からなくなります ⇒ ツケの回収
四つとも 「無し」で 埋まる日が 普通
⇒ ⚠️ 埋まらない日が 続いたら、枠でなく 出す形を 疑ってください。
交代が 重ならない時
早番が 上がった後に 遅番が 来る店は 珍しくございません。
重なる …その場で 足せます(それでも 書きます)
重ならない …書いた物しか 渡りません
⇒ ⚠️ 重ならない店ほど、書く形が 要ります。 ⇒ ⇒ 重なる店の やり方を そのまま 持ってくると 落ちます
重ならない時の 逃げ道
一 上がる前に 書く(帰りながら ではなく)
二 来た人が まず 読む(着替える前に)
三 分からない事は 電話で 訊いてよいと 決めておく
⇒ ⚠️ 三 を 決めておかないと、分からないまま 進みます。
締めから 翌日へ
夜の 引き継ぎは 翌日の 昼へ 渡ります。渡る先が 別の人でございます。
夜の人が 書く …その夜の 出来事
昼の人が 読む …開店前
⚠️ 昼の人が 読む刻を 決めていない店が ほとんどでございます。 ⇒ ⇒ 夜だけで 回してしまい、昼は 何も 知りません ⇒ 店内の連絡が 伝わらない
翌日へ 渡す物は 少なくてよい
一 昨夜 決まらなかった事
二 今日 誰かが 動く事
⇒ ⚠️ 昨夜 済んだ事は 渡さなくて 結構でございます。 ⇒ ⇒ 全部 渡すと、読まれなくなります
書く人と 読む人が 違う
書く人 …知っている(だから 短く 書きます)
読む人 …知らない(だから 短いと 分かりません)
⚠️ 「◯◯さんの件、対応済み」は 読む人には 何も 伝わりません。
短くしても 落とさない 3 つ
一 誰の事か(名か 番号)
二 何が 起きたか
三 次に 誰が 何を するか
⇒ ⚠️ 三 が 無い書き方が いちばん 多うございます。 ⇒ ⇒ 三 が 無いと、読んだ人は「知った」だけで 動きません ⇒ 予約の変更が 現場まで 届かない
引き継がない物を 決める
渡す …次の人が 動く物
渡さない …済んだ物・愚痴・見込み
⚠️ 渡さない物を 決めていないと、量で 埋まります。 ⇒ ⇒ 量で 埋まると、大事な 1 行が 埋もれます
溜まった時の 直し
一 「次に 誰が 何を するか」が 無い行を 落とす
二 3 日 動いていない行を 落とす(消さず 別へ)
三 残った行だけ 読む
⇒ ⚠️ 落とすのは **消す事では ございません。**別へ 移すだけでございます。
落ちた事に 気づくのが 遅れます
⭕ 引き継ぎの 落ちは、その夜には 出ません。
たいてい 2 日後に 出ます
⇒ ⭕ 待たせていたお客様から、2 日後に お尋ねが 入る。 ⚠️ ⭕ その時には【誰が 落としたか】が もう 分かりません。 ⇒ ⇒ 分からないので、誰も 直せません。
そして「言ったはず」と「聞いていない」に なります
⭕ **どちらも 嘘では ございません。**言った側は 言い、聞いた側は 覚えておられません。 ⚠️ ⭕ 言葉で 渡した物は、渡した事自体が 残りません。
責める形が 残ると 書かれなくなります
⇒ ⛔ ⚠️ 落ちた時に 人を 責めると、次から【書くと 咎められる物】が 書かれません。 ⭕ 見るのは 誰が 落としたかではなく、どこで 落ちたかでございます。
交代の刻に 手が 空いておりません
⭕ 形を 作っても、書く刻が 無ければ 書かれません。
出る人は 帰りたく、入る人は 卓へ 呼ばれます
⇒ ⚠️ ⭕ 交代の 5 分は、両方とも いちばん 手が 塞がっている刻でございます。 ⭕ ⇒ 書くのは 交代の刻ではなく、その少し前でございます。
出る人が 上がる前に 書く
⛔ 交代の時に 言葉で 渡す …次の人は 卓へ 呼ばれて 聞けません
⭕ 上がる 15 分前に 書いておく …読む刻は 相手が 選べます
⚠️ ⭕ 読む刻を 相手に 選ばせるのが、この 1 点の 肝でございます。
入る人は 卓に 着く前に 読む
⇒ ⭕ 入られてすぐは 手が 空いております。 ⚠️ その後は 卓が 付くまでの 間しか ございません。
揃える 順(2 週)
第一週 …引き継ぐ 4 つの枠を 決めて 貼る
「無し」も 書く(既に この頁に 在ります)
第二週 …読む刻を 3 つ 決める(開店前・交代・締め)
「次に 誰が 何を するか」を 必ず 添える
⚠️ ツールから 入らないでください。枠と 刻が 決まっていない店では、 何を 入れても 同じ形で 落ちます ⇒ 入れたのに 使われない
よくある問い
Q. 書く手間が 増えませんか。 ⇒ 4 つの枠で 「無し」を 含めて 30 秒でございます。増えるのは 手間より 落ちない事の方でございます。
Q. 言葉で 伝えるのを やめるべきでしょうか。 ⇒ いいえ。言葉と 書くのは 両方でございます。言葉は 早く、書いた物は 残ります。
Q. 誰が 書くのでしょうか。 ⇒ 上がる人でございます。来る人ではございません。
Q. 読まれているか 分かりません。 ⇒ 読む刻を 決めてください。既読を 取るのは その後でございます。
Q. 何から 手を付ければ よろしいでしょうか。 ⇒ 4 つの枠を 貼る事でございます。書き方は 後で 整います。
記録が残る所に置く
上の 3 つは、引き継ぎが その日の記録として 残っていないと 出せません。
書き置きと その場の言葉だと、**「いつ 誰が 何を 引き継いだか」**が 残りません。 ⇒ 「聞いていない」が 出た時に どこで切れたか 追えず、同じ所で 毎週 切れます。
tasteck では 申し送りが その日の記録として 残り、次に出る人の画面から 見えます。
⚠️ ただし ツールは 最後です。まず 3 行と、書く所を 1 つ 決めてください。
落ちているのは 伝え方ではなく、三人目に 届く道が 無い事です。