キャンセル料は、取れるかより 取ると決めてあるかです
当日キャンセルは必ず出ます。取ると決めていない店は、その場で判じ、取ったり取らなかったりします。取れなかった分は誰の損になるのか、キャストへどう払うのか、常連にどう言うのか。線の引き方と伝え方を整理しました。
「今日は やっぱり やめておきます」
この電話に、いくら請求すると決まっていますか。
決まっていない店では、受けた人が判じます。そして 常連には請求せず、一見には請求する形になります。それが伝わると、常連が増えません。
要点
- キャンセル料は 取れるかより、取ると決めてあるか
- 決めるのは 4 つ …いつから / いくら / 誰が判ずる / キャストへいくら
- 取らないと決めるのも 1 つの決め。決めていないのが問題
- 取れなかった分は、黙っていると キャストの損になっている
- 常連ほど、線が在る方が動きやすい
1 行で言うと
| いつのキャンセルか | よくある扱い | 決めていないと |
|---|---|---|
| 前日まで | 取らない | ― |
| 当日・来店前 | 一部 | 受けた人が 判ずる |
| 配車後 | 全額に 近い | 取れずに 終わる |
| 無断 | 全額 | 次も 同じ人が 来る |
3 行目と 4 行目が、実際の損です。
一 いつから 取るか
⭕ 「配車後は 頂戴します」(線が 分かりやすい)
⭕ 「○時以降は 頂戴します」(刻で 引く)
🔴 「直前は 頂戴します」(直前が いつか 分からない)
⚠️ 線は、受けた人が判じなくてよい形で引きます。
配車後で 引く理由
配車した時点で、ドライバーの時間とキャストの時間が実際に使われています。⇒ 説明しやすい線です。
送迎の原価の見方は ドライバーの原価を「1 本いくら」で見ていると、人を減らす方へ効きます に書きました。配車後のキャンセルは、その原価がそのまま損になります。
二 いくら 取るか
一 定額(○円)
二 コースの ○%
三 配車の 実費だけ
| 説明しやすさ | 取りやすさ | |
|---|---|---|
| 定額 | 高い | 高い |
| % | 中 | 中 |
| 実費だけ | 高い | 高いが、損が 埋まらない |
⇒ 定額が合います。「配車後のキャンセルは ○円」の 1 行で済みます。
⚠️ **実費だけにすると、キャストの時間が埋まりません。**それが四(キャストへいくら)に繋がります。
三 誰が 判ずるか
⭕ 決めた線の 通りに 受付が 伝える(判じない)
🔴 受付が その場で 判ずる
⚠️ その場で判じさせると、断りにくい相手ほど取れません。そして断りにくい相手は、たいてい常連です。
例外を 作る時
例外そのものは構いませんが、誰が決めるかを書いておきます。
⭕ 責任者が 決める。決めたら 記録に 残す
🔴 その場に 居た人が 決める。記録しない
⚠️ 記録しないと、次に同じ人から来た時に前回が分かりません。
記録の残し方は トラブルの記録が無い店は、相手の記録だけで語られます と同じ考えです。返金の線と同じ形でもあります(返金の線を どこに引くか)。
四 キャストへ いくら 払うか ── 見落とされる所
ここを決めていない店が、いちばん多いです。
キャンセルが 出た時、キャストの 手取りは どうなるか
| やり方 | 中身 | キャストから見て |
|---|---|---|
| 何も 払わない | キャンセル料を 店が 全部 取る | その日の 時間が 0 円 |
| キャンセル料の ○% | 取れた分から 渡す | 筋が 通る |
| 取れなくても 一定額 | 店が 持つ | いちばん 安心 |
⚠️ 一つ目にしている店では、キャンセルの多い日にキャストが帰ります。
⇒ そして 取れなかった時に何も言わないと、キャストは「店が取ったのに払わない」と読むことがあります。⇒ 取れたか取れなかったかを、本人へ伝えます。
層ごとに率を分ける考え方は バック率は 1 つの数ではない にまとめました。キャンセル料は、その 4 層のどれにも入らない別枠です。だから決めておく要があります。
五 伝え方
予約を 受ける時に 言う
⭕ 「配車後の お取り消しは ○円 頂戴しております」
🔴 何も 言わない(キャンセルの 電話で 初めて 言う)
⚠️ キャンセルの電話で初めて言うと、必ず揉めます。
請求する時
⭕ 「お取りした際に お伝えしております通り、○円 頂戴いたします」
🔴 「規定ですので」
「お伝えしております通り」と言えるかどうかで、揉め方が変わります。⇒ 言えるようにするには、一(受ける時に言う)が要ります。
無断キャンセルの 扱い
一 記録に 残す
二 次の 予約を 受けるかどうかを 決めておく
⚠️ 二を決めていない店では、同じ人が何度も来ます。
⇒ NG の記録と同じ形で持てます(NG を どう記録して どう共有するか)。
⚠️ **請求できるかどうかと、次を受けるかどうかは別の話です。**請求できなくても、次を断ることはできます。
数えておく 3 つ
一 キャンセルが 何件 出たか(前日 / 当日 / 配車後 / 無断)
二 うち 請求したのは 何件か
三 請求できなかった 理由
⚠️ 二が 0 件のまま続く店は、線が動いていません。⇒ 線が在るかではなく、線が使われているかを見ます。
⚠️ 三が「常連だから」ばかりの月は、三(誰が判ずるか)が崩れています。
配車後のキャンセルが 多い時
料金の問題ではないことがあります。
配車から 到着まで 長い ⇒ 待っている間に 気が 変わる
⇒ 戻りの時間と配車の順は 配車で売上を決めているのは「戻りの時間」です と 配車の順を どう決めるか に書きました。着くのが早ければ、キャンセルは減ります。
貼る 4 行
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お取り消しの お申し出
一 前日まで …頂戴しておりません
二 当日・ご出発前 …○円
三 配車後 …○円
四 無断 …○円 + 次回以降の ご予約は お受けしておりません
⇒ 例外は 責任者が 決める。決めたら 記録へ。
⇒ ご予約を お受けする時に、三と四を お伝えする。
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まとめ
- キャンセル料は 取れるかより、取ると決めてあるか
- 線は 配車後で引くと説明しやすい
- **定額が合う。**実費だけだとキャストの時間が埋まらない
- **その場で判じさせない。**断りにくい相手ほど取れない
- **キャストへいくら払うかを決める。**決めていないのが、いちばん多い
- **予約を受ける時に言う。**キャンセルの電話で初めて言うと揉める
- 請求できなくても、次を断ることはできる
**取らないと決めるのも、1 つの決めです。**決めていないことだけが、損になります。