現金が 合わない夜は、数え方ではなく 渡し方の問題です
夜の締めで現金が合わない。数え直しても出てこない。原因はたいてい、誰から誰へいつ渡したかが決まっていないことです。受け取る人・渡す刻・預かる形・記録の残し方を整理しました。
「今日、3,000 円 合いません」
数え直しても出てきません。
合わない夜は、数え方の問題ではありません。誰から誰へ、いつ渡したかが決まっていないことが原因です。
⚠️ 合わなかった夜に「なぜ合わないか」を辿る話は 現金が合わない夜 ── 人を疑う前に 数える 4 つ に分けて書きました。この記事は そもそも合わなくなる形を作らない側です。
要点
- 合わないのは 数え方ではなく 渡し方
- 決めるのは 4 つ …誰が受ける / いつ渡す / どこに置く / 何を残す
- 人の手を 1 回 減らすごとに、合わない日が減ります
- 立て替えと 預かりを 同じ所に入れると、必ず合わなくなります
- 合わなかった日は 額より、どこで途切れたかを残す
1 行で言うと
| 手の数 | 合いやすさ |
|---|---|
| お客様 → ドライバー → 受付 → 金庫 | 手が 3 回。いちばん 合わない |
| お客様 → ドライバー → 金庫 | 手が 2 回 |
| お客様 → 決済(現金を 通さない) | 合わない日が 無い |
手の数が、そのまま合わなさです。
一 誰が 受けるか
⭕ 受ける人を 決める(ドライバー / キャスト / 受付)
🔴 その場に 居た人
⚠️ 受ける人が日によって違うと、辿れません。
キャストが 受ける形
⚠️ キャストが 受けて、後で 受付へ 渡す
⇒ 待機の 間に 別の 金と 混ざる
⇒ 受けたらすぐ渡す形にするか、封筒を分ける形にします。
二 いつ 渡すか
⭕ 1 本ごとに 渡す
⚠️ 何本か まとめて
🔴 その日の 終わりに まとめて
⚠️ まとめるほど、どの 1 本で合わなくなったかが分かりません。
⇒ 1 本ごとにすると、合わない時にその 1 本だけを見れば済みます。
ドライバーが 持ったまま 次へ 行く時
一 渡すまで 封筒を 開けない
二 封筒に 受注の 番号を 書く
三 渡した時に 受けた人が 印を 付ける
⚠️ 三が抜けている店が多い所です。⇒ 渡したかどうかが、両方の記憶の話になります。
三 どこに 置くか
⭕ 決めた 1 箇所(金庫・決めた引き出し)
🔴 レジと 引き出しと 担当の 鞄
⚠️ **置き場が複数在ると、合わせる時に全部を数える要があります。**そして 1 つ忘れます。
鍵と金庫を誰が持つかは 鍵と金庫は 誰が 持っているか に書きました。
四 立て替えと 預かりを 分ける
これが、いちばん多い原因です。
売上の 現金 …店に 入る 物
預かり金 …一時的に 持っている 物
立て替え …キャストや ドライバーが 先に 払った 物(返す 物)
⚠️ 3 つを同じ所に入れると、符号が逆の物が 1 つの山に並びます。⇒ 必ず合いません。
⇒ 立て替えの溜まり方は 立替が 精算されないまま 溜まる に書きました。
⇒ 回収と精算を 1 つの表で見ると合わない話は 精算が合わないのは、「回収」と「精算」を1つの表で見ているからです に書きました。現金の山も、同じ形で分けます。
五 合わなかった夜に 残す物
🔴 「3,000 円 合わず」とだけ 書く
⭕ いつ / いくら / どの 1 本まで 合っていたか / 誰が 数えたか
⚠️ 「どの 1 本まで合っていたか」が要ります。⇒ 次に同じ形で合わなくなった時、同じ所で途切れているかが分かります。
記録の残し方は トラブルの記録が無い店は、相手の記録だけで語られます と同じ考えです。
六 締めが 延びる原因にも なる
合わない ⇒ 数え直す ⇒ 30 分 延びる
⇒ 締めが延びる所は 精算の締めが 毎晩 30 分 延びる に書きました。現金が合わない夜は、その常連です。
手を 減らす
いちばん効くのは、現金を通す手を減らすことです。
一 決済を 増やす(現金を 通さない)
二 ドライバーから 直接 金庫へ(受付を 挟まない)
三 日払いを 減らす(出す現金が 減る)
⚠️ 三は締めと支払日の設計の話です(日払いをやめられない店の共通点)。現金の量が減ると、合わない日も減ります。
数えておく 3 つ
一 合わなかった 日数(月ごと)
二 合わなかった 額の 合計
三 どこで 途切れたか(受け取り / 渡し / 置き場)
⚠️ 三が要ります。⇒ 同じ所ばかりなら、そこの形を直せば止まります。
受け取りで 途切れる …受ける人が 決まっていない
渡しで 途切れる …印を 付けていない
置き場で 途切れる …置き場が 複数 在る
貼る 4 行
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現金の 受け渡し
一 お受けするのは ○○(決まった 役)
二 1 本ごとに お渡しする(まとめない)
三 お渡しした時、受けた者が 印を 付ける
四 置き場は ○○ の 1 箇所だけ
⇒ 立て替え・お預かりは、売上と 別の 封筒へ。
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よくある詰まり所
「1 本ごとは 手間」
⚠️ 合わない夜の 30 分より、軽い所です。⇒ 一(合わなかった日数)を数えてから決めます。
「誰かが 取っている のでは」
⚠️ **その前に、形を直します。**形が悪いまま人を疑うと、誰も現金を触りたがらなくなります。
「お客様が 端数を 多く 払った」
⇒ **釣り銭の扱いも決めておきます。**決めていないと、これも合わない理由になります。
まとめ
- 合わないのは 数え方ではなく 渡し方
- 手の数が、そのまま合わなさになる
- **1 本ごとに渡す。**まとめるとどこで途切れたか分からない
- **渡した時に印を付ける。**両方の記憶の話にしない
- **立て替え・預かりを売上と分ける。**符号が逆の物を同じ山に入れない
- 合わなかった夜は **「どの 1 本まで合っていたか」**を残す
数え直しても出てこないのは、数えた場所が違うからです。