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使い方

深夜料金を 乗せると、乗せた分だけ 揉めます ── 先に決める 5 つ

深夜料金は「何時から」「いくら」だけでは足りません。どの層に乗るのか、キャストの取り分は変わるのか、またぐ受注はどう数えるのか、ドライバーの時給はどうなるのか。決めていない所が、月末に必ず出てきます。境目のまたぎ方と計算式まで整理しました。

「深夜料金は 24 時から 1,000 円です」

この 1 行で決まっているのは、5 つのうち 1 つだけです。

23 時 50 分に始まって 25 時に終わった受注は、深夜料金が付くのか。付くなら 1 本ぶんか、またいだ分だけか。その 1,000 円はキャストへいくら行くのか。ドライバーの時給は変わるのか。

どれも書いていない店で、月末に同じ話が出ます。

要点

  • 深夜料金で決める事は 5 つ。額と時刻は そのうち 2 つ
  • いちばん揉めるのは 境目をまたぐ受注の数え方
  • 深夜料金は どの層に乗るかで意味が変わる(基本/指名料/オプション)
  • キャストの取り分を決めていないと、深夜だけ出勤が減ります
  • ドライバーの側も同時に決める。片方だけ決めると穴が開く

1 行で言うと

#決める事決めていないと
1何時から人によって 24 時/25 時 で 割れる
2いくらその場で 言う形に なる
3どの層に 乗るか指名料にも 乗ると 思われる
4またぎの 数え方月末に 必ず 出る
5キャスト・ドライバーの 取り分深夜の 出勤が 減る

**4 が本命です。**1 と 2 だけ決めて終わりにしている店が、いちばん多く見ます。

一 何時から

時刻そのものより、誰の時計で測るかを決めます。

🔴 受注の 時刻       …電話を 受けた 時刻か、入力した 時刻か 割れる
🔴 お客様の 到着     …遅れると 変わる
⭕ 【開始時刻】(サービスが 始まる 予定の 刻)

**予定の刻で決めると、遅れても動きません。**実際に始まった刻で決めると、遅れたお客様が得をする形になります。

二 いくら

額は、深夜に増える店の持ち出しから出します。

深夜に 増えるもの
  ドライバーの 深夜手当
  受付の 深夜手当
  タクシー代(終電後の 帰り)
  キャストへの 上乗せ

⚠️ これらを足さずに「なんとなく 1,000 円」と置くと、深夜ほど薄くなります。

1 本あたり 増える持ち出し …例 1,800 円
⇒ 深夜料金の 下限 …1,800 円

三 どの層に 乗るか

これを書いていないと、キャストもお客様も全部に乗ると読みます。

乗せ方中身効きかた
基本だけコース料金に 1,000 円分かりやすい。いちばん多い
基本 + 指名料指名料にも 深夜分深夜の 指名が 重くなる
一律 ○%総額の 20% 増高額のお客様ほど 増える

**3 つ目は額が読めません。**オプションを多く付けたお客様だけ、深夜の負担が跳ねます。

層ごとに率を分ける考え方そのものは バック率は 1 つの数ではない にまとめました。深夜料金も 層ごとに決めるのが合います。

四 またぎの 数え方 ── ここが本命

境目をまたぐ受注の数え方は、3 通りあります。

例 …深夜は 24 時から。23:50 開始・120 分のコース(25:50 終了)

甲 開始が 深夜前 ⇒ 深夜料金 なし
乙 終了が 深夜後 ⇒ 深夜料金 1 本ぶん
丙 またいだ 分だけ ⇒ 110 分ぶんを 按分
分かりやすさ事務の手間お客様の納得
甲 開始で決める高い少ない23:59 開始が 得に見える
乙 終了で決める高い少ない直前の 予約が 減る
丙 按分低い多い高い

⚠️ **甲を選ぶと、23:50 開始の予約が集中します。**お客様は必ず気づきます。

⇒ **推しは乙です。**手間が増えず、抜け道もできません。ただし「23:50 に始めれば安い」と思って掛けてきたお客様には、電話の時点で伝える要があります。

電話で伝える 1 行

「25 時までかかりますので、深夜料金 1,000 円を 頂戴いたします」

⚠️ **始まってから言うと、必ず揉めます。**受付の画面に、開始時刻を入れたら深夜料金が出る形にしておくのがいちばん安全です。

五 キャスト・ドライバーの 取り分

キャスト

深夜料金を店が全部取ると、深夜の出勤が減ります。

🔴 深夜料金は 店の取り分   …深夜に 出る動機が 無い
⭕ 全額キャスト          …深夜に 出る動機が 立つ
⭕ 折半                 …中間

⚠️ **深夜は キャストの帰りの足も 悪くなります。**タクシー代を誰が持つかも同時に決めます。ここを決めていないと、深夜料金をもらってもキャストの手取りは増えません。

ドライバー

一 深夜の 時給を 上げるか
二 深夜の 1 本ごとに 足すか
三 終電後の 帰りの足を 店が 持つか

⚠️ **三が抜けやすい所です。**ドライバー本人が最後に帰るので、自分の足が最後に決まります。

ドライバーの原価の見方は ドライバーの原価を「1 本いくら」で見ていると、人を減らす方へ効きます に書きました。深夜手当を 1 本あたりに割ると、同じ罠にはまります。

計算式

1 本あたりの 深夜の 粗利

粗利 = 基本 + 深夜料金 + 指名料 + オプション
     − キャストの取り分
     − ドライバーの深夜分
     − 深夜に増える実費(タクシー・手当)

この式がマイナスなら、深夜は やらない方が儲かります。

深夜の 実効単価

深夜の 実効単価 = 深夜帯の 売上 ÷ 深夜帯の 本数
昼の 実効単価   = 昼帯の 売上   ÷ 昼帯の 本数

⚠️ **2 つが同じなら、深夜料金は効いていません。**深夜に増える持ち出しの分だけ、深夜の実効単価が高くないと合いません。

よくある詰まり所

「深夜料金を 取ると 予約が 減る」

減ります。⇒ **減った分より、深夜の持ち出しが大きいかを見ます。**本数が減っても粗利が増えるなら、それは正しく効いています。

「キャストが 深夜を 嫌がる」

料金の話ではなく、帰りの足の話であることが多いです。⇒ タクシー代を店が持つと、深夜料金を上げるより効きます。

「またぎで 毎月 問い合わせが 来る」

数え方が伝わっていません。⇒ 電話の時点で伝える形にします。精算の画面でキャスト本人が内訳を見られると、月末の問い合わせがそもそも立ちません。

精算の締めが延びる所は 精算の締めが 毎晩 30 分 延びる に書きました。またぎの手計算は、延びる所の常連です。

「延長した時は どうなるか」

延長で深夜に入った時も、同じ 4 の考え方で決めます。延長だけ別の数え方にすると、そこが抜け道になります。

決めたら 1 通に書く

────────────────────────
  深夜料金

  一 何時から …開始時刻が ○時 以降
  二 いくら  …基本に ○円(指名料・オプションには 乗せない)
  三 またぎ  …終了が ○時を 過ぎたら 1 本ぶん 頂戴する
  四 取り分  …キャスト ○% / ドライバー ○円
  五 帰りの足 …○時 以降は 店が 持つ
────────────────────────

**五行目まで書いてある店を、あまり見ません。**ここまで書くと、月末の問い合わせがほぼ止まります。

まとめ

  • 深夜料金で決める事は 5 つ。額と時刻は そのうち 2 つ
  • 何時からは 開始の予定時刻で測る(実際に始まった刻で測らない)
  • 額は 深夜に増える持ち出しから出す
  • またぎは終了で決めるのが、手間も抜け道も少ない
  • 取り分を決めないと、深夜の出勤が減る
  • 帰りの足を決めると、料金を上げるより効くことがある

**深夜料金は、時刻と額だけ決めて終わりにできません。**残り 3 つが、月末に出てきます。

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