教育が 続かないのは、教える人に 何も 無いからです
新人教育が続く店と、3 か月でやめる店の差は、教える側の扱いにあります。教えた分だけ自分の本数が減る形では、誰も教えません。誰が教えるか、いつ教えるか、教えた人へ何を返すか、何を測るかを整理しました。
「新人教育の担当を 決めました」
担当を決めただけで、教える人の手取りは減ります。
教えている間、その人は自分の本数を取れません。何も返していない店で、教育が続いたことはありません。
要点
- 教育が続かないのは 教える人が損をするから
- 決めるのは 4 つ …誰が / いつ / 何を返すか / 何を測るか
- 「先輩が 見てあげて」は、タダで やらせているのと同じ
- 教える内容を 書き出していない店は、人によって教える事が違う
- 測るのは 教えた回数ではなく、教わった人が 3 か月 続いたか
1 行で言うと
| 決めていない事 | 何が起きるか |
|---|---|
| 誰が教えるか | その日 手が空いていた人(当たり外れ) |
| いつ教えるか | 忙しい時に 教える形に なる |
| 何を返すか | 誰も 教えたがらない |
| 何を測るか | 教育が 効いたか 分からない |
3 行目が芯です。
一 教える人が 損をしていないか
教えている 1 時間 …自分の 受注を 取れない
⇒ その 1 時間ぶんの 手取りが 減る
⚠️ 「先輩が見てあげて」は、その人の給料から出させている形です。
返し方は 3 通り
| やり方 | 中身 | 効きかた |
|---|---|---|
| 教育手当 | 1 回 ○円 / 1 時間 ○円 | 分かりやすい |
| 教わった人の 売上から | 3 か月 ○% | 続いた時だけ 効く |
| 本数の 優先 | 教えた日は 配車を 先に | 金が かからない |
⇒ **二つ目が、いちばん筋が通ります。**教えた人が、教わった人の定着に関心を持ちます。
⚠️ ただし すぐには入りません。⇒ 一と組み合わせる店が多い所です。
層ごとの取り分を分ける考え方は バック率は 1 つの数ではない にまとめました。教育手当は、率ではなく別枠で置きます。
二 誰が 教えるか
⭕ 決めた人(1〜2 名)
🔴 その日 手が空いていた人
⚠️ その日の人にすると、教わる内容が毎回 違います。そして教わった人は、誰に聞けばよいか分かりません。
選び方
🔴 本数が いちばん多い人
⭕ 教えるのが 苦でない人
本数が多い人ほど、教える時間の損が大きい所です。⇒ 教えるのが苦でない人を選び、その人の損を埋める方が続きます。
三 いつ 教えるか
⭕ 空いている 時間帯
🔴 忙しい 時間帯(教える方も 教わる方も 中途半端に なる)
⚠️ 忙しい日に新人を入れる店が多い所です。「実地で覚える」という考えは分かりますが、教える人の損がいちばん大きい日でもあります。
体験の日に何が効くかは 体験入店で 決まるのは 初日の 3 時間です に書きました。暇な日に呼ばない、という話とは別です。⇒ 稼がせる日と、教える日を分けます。
四 何を 教えるか ── 書き出す
書き出していない店では、人によって教える事が違います。
一 初日に 教える事(3 つまで)
二 1 週間で 教える事
三 1 か月で 教える事
⚠️ 初日に全部 教えようとすると、何も残りません。⇒ 3 つまでに絞ります。
初日の 3 つ(例)
一 分からない時に 誰へ 聞くか
二 その日の 動き(受付 → 待機 → ご案内 → 精算)
三 やってはいけない 事(NG・持ち出し)
NG の記録と共有は NG を どう記録して どう共有するか に書きました。**初日に「NG が在る」と知らせるだけで足ります。**中身は後で構いません。
五 何を 測るか
🔴 教えた 回数
🔴 教育の 時間
⭕ 教わった人が 3 か月 続いた 割合
⚠️ **回数と時間は、増やそうと思えば増やせます。**続いた割合は、増やせません。
教育担当 A が 見た 6 名 …3 か月 続いた 4 名(67%)
教育担当 B が 見た 5 名 …3 か月 続いた 1 名(20%)
⚠️ これは B を責める数ではありません。⇒ A が何をしているかを聞くための数です。
辞める前に出るサインは キャストが辞める 3 週間前に出るサイン に書きました。教育担当は、そのサインにいちばん早く気づける人です。
六 教わる側の 側から
一 誰に 聞けばよいかが 分かっているか
二 聞いてよい 空気が 在るか
三 同じ事を 2 回 聞けるか
⚠️ **三がいちばん効きます。**1 回で覚えられないのが普通で、2 回目を聞けない空気の店では、聞かずに間違えます。
⇒ 「2 回まで聞いてください」と最初に言う店があります。言うだけで変わります。
貼る 4 行
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新しい方を お迎えする時
一 担当 …○○(決まった人。手が空いていた人では ない)
二 初日に 教える事 …3 つだけ(別の書面のとおり)
三 教える刻 …空いている 時間帯
四 担当への お返し …1 回 ○円 + 3 か月 続いた時 ○円
⇒ 測るのは 教えた回数ではなく、3 か月 続いた 割合。
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数えておく 3 つ
一 教育担当ごとの 3 か月 定着率
二 教わった人が「誰に 聞けばよいか」を 言えるか(1 週間後に 聞く)
三 教育に かかった 時間(担当の 損の 大きさ)
⚠️ 二を聞いていない店がほとんどです。⇒ 言えない人は、そのまま辞めます。
よくある詰まり所
「教える人を 増やしたい」
⇒ **増やす前に、いまの担当が損をしていないかを見ます。**損をしている形のまま増やすと、増えた人も辞めます。
「マニュアルを 作れば 済むか」
書き出すことは要ります。⚠️ ただし、読んで覚える人は少ない所です。⇒ 書き出す目的は、教える人ごとの差を消すことです。
「新人が 質問しない」
三(2 回聞ける空気)を見ます。⇒ 質問が来ない店は、教えられていないのではなく、聞けていないことがあります。
まとめ
- 教育が続かないのは 教える人が損をするから
- 「先輩が見てあげて」は、その人の給料から出させている
- 担当は 決めた人。その日 手が空いていた人にしない
- 教えるのは 空いている時間帯。忙しい日に入れない
- 初日は 3 つまで。全部 教えようとすると何も残らない
- 測るのは 3 か月続いた割合。回数と時間は増やせてしまう
- 「2 回まで聞いてください」と言うだけで変わる
教育の仕組みは、教わる側ではなく教える側から作ります。