NG と 出禁の決め方 ── その場の判断で 出すと 二度 揉めます
誰が どこまでの権限で NG を付けるか、期限は在るか、本人に伝えるか。決めていない店で起きる3つの揉め方と、先に貼る4行。記録の残し方と 解除の手順つき。
「あのお客様、もう入れないで」
誰が 言ったか、いつまでか、本人は 知っているか。 この 3 つが 決まっていないと、同じ話で 二度 揉めます。
一度目は 出す時。二度目は 忘れた頃に 来られた時です。
この頁では 一 種類を 分ける/二 誰が 決めるか/三 記録と 解除 の順で、そのまま使える形に します。
まず結論(急ぎの方へ)
一 NG と 出禁を 分ける(NG = 組み合わせ / 出禁 = 来店そのもの)
二 誰が どこまで 決められるかを 先に 書く
三 期限を 付ける(無期限は 例外にする)
四 記録に 理由を 1 行 残す。残していない NG は 半年で 誰も 説明できません
五 本人へ 伝えるかどうかを 種類ごとに 決める
⚠️ **四 が いちばん 効きます。**理由の無い NG は、 半年後に「なぜ この方が NG なのか」を 誰も 答えられません。 ⇒ そして その状態で 来られると、現場が その場で 判断する事になります。
一 種類を 分ける
1-1 三つに 分かれます
| 種類 | 何を 止めるか | 決める人 | 期限 |
|---|---|---|---|
| キャスト NG | この方と この子の 組み合わせ | 本人の申し出で 可 | 原則 無期限 |
| 指名 NG | 指名だけ 止める(来店は 可) | 店長 | 期限つき |
| 出禁 | 来店そのもの | 店長・オーナー | 期限つき または 無期限 |
⇒ この 3 つを 同じ欄で 扱うと、現場が どこまで 止めるか 分かりません。
1-2 キャスト NG は 本人の申し出で 通す
本人が「この方は 無理です」と 言った時
⇒ 理由を 問い詰めない。通す
⚠️ 理由を 聞き出そうとすると、次から 言わなくなります。 ⇒ 言われなくなった時、起きるのは 現場での事故です。
記録には こう残します
種類 …キャスト NG
理由 …本人の申し出(詳細は 聞いていない)
⇒ 「理由なし」ではなく 「本人の申し出」と 書くのが 要です。
1-3 出禁は いちばん 重い
売上が 消えます。そして たいてい 話が 外に 出ます
⇒ 決める人を 絞る。現場では 決めない
⚠️ ただし その場で 帰っていただく判断は 現場に 要ります。 ⇒ 「今夜は お引き取りいただく」と「以後 出禁」を 分けてください。 前者は 現場、後者は 店長・オーナーです。
二 誰が 決めるか
2-1 権限を 先に 書く
現場で できる …今夜 お引き取りいただく / キャスト NG を その場で 通す
店長が 決める …指名 NG / 出禁(期限つき)
オーナーが 決める …無期限の 出禁
⚠️ 決めていないと、現場が いちばん重い判断を その場で させられます。 お客様の前で、忙しい時に、記録も 残さずに。
2-2 その場で 帰っていただく時の 3 行
一 理由は 短く。1 つだけ 言う(並べると 反論の材料が 増えます)
二 その場で 出禁とは 言わない(「本日は」で 止める)
三 終わってから すぐ 1 行 記録する(記憶は 翌日には 変わります)
⇒ **三 が 抜けます。**忙しい夜ほど 抜け、そして 忙しい夜ほど 起きます。
2-3 判断が 割れた時
現場は 帰っていただきたい / 店長は 続けたい
⇒ 現場の判断を 優先する(その場に 居るのは 現場です)
⇒ ⇒ 後で 店長が 見直す
⚠️ その場で 覆すと、次から 現場が 判断しなくなります。
三 期限を 付ける
3-1 無期限を 既定にしない
無期限の 出禁が 積もると
誰も 理由を 説明できない
解除の 手順が 無い
⇒ 何年も 前の 判断が そのまま 生き続けます
⇒ 既定は 期限つきにしてください。
軽い …3 か月
中 …1 年
重い(暴力・恐喝・器物)…無期限
3-2 期限が 来たら どうするか
自動で 戻さない。1 度 見直す
見直す人 …店長
見る物 …記録の 1 行(理由)
⚠️ 自動で 戻すと、重い件が 静かに 戻ります。 ⇒ 見直しの 刻が 来た事だけ 自動で 出すのが 正解です。
四 本人へ 伝えるか
4-1 種類ごとに 決める
| 種類 | 本人へ 伝えるか | 理由 |
|---|---|---|
| キャスト NG | 伝えない | 本人の申し出を 守るため |
| 指名 NG | 伝えない(自然に 外す) | 角が 立ちます |
| 出禁 | 伝える | 来店されると 現場が 対応します |
⚠️ 出禁を 伝えないと、来店された時に 現場が その場で 伝える事になります。 いちばん 揉める形です。
4-2 伝え方
一 その場ではなく 後日(電話または 文書)
二 理由は 1 つ。並べない
三 期限が 在るなら 伝える(希望を 残す)
五 記録の 残し方
5-1 1 件 5 項目
一 誰(お客様の記録に 紐づける)
二 種類(キャスト NG / 指名 NG / 出禁)
三 いつから
四 いつまで(無期限なら その旨)
五 理由 1 行(「本人の申し出」も 理由です)
5-2 いちばん 抜けるのは 五
理由が 無い NG が 積もると
半年後に 誰も 説明できない
⇒ 来られた時に 現場が その場で 判断する
⇒ ⇒ 判断が 人によって 割れる
⚠️ 「なんとなく NG」は 半年で 事故になります。
5-3 個人の連絡先に 残さない
店長の 連絡先の中に 在る NG は
店長が 居ない日に 効きません
店長が 辞めたら 消えます
⇒ お客様の記録に 紐づけて 残してください。
六 解除の 手順
一 期限が 来た事が 出る
二 店長が 記録の 1 行を 読む
三 解除する か 延ばす かを 決める
四 決めた事を また 1 行 残す(延ばした理由も)
⚠️ 四 を 残さないと、次の見直しで また 分からなくなります。 ⇒ 延長を 2 回 繰り返した件は、無期限に 切り替える判断を 一度 してください。
七 よくある 揉め方 3 つ
7-1 現場が 知らずに 入れてしまった
記録が 個人の連絡先 / 手書きの一覧が 更新されていない
⇒ 予約の時点で 出ない
⇒ 予約を受ける画面で 出る形にしないと 防げません。
7-2 解除したのに 現場が 覚えている
解除の記録が 無い / 現場に 伝わっていない
⇒ 来られた時に 現場が 断る
⚠️ **解除も 記録して 伝えてください。**付ける時だけ 伝える形は 片手落ちです。
7-3 キャスト NG が 出禁に 化ける
本人の申し出(この子とは 無理)が
いつの間にか「あのお客様は NG」に なる
⇒ 種類を 分けていないと 起きます。 ⚠️ 組み合わせの NG が、店全体の 出禁に 広がるのは よく在る形です。
八 見ておく 3 つ
一 NG・出禁の 件数(種類ごと) 二 理由が 空欄の 件数 …⚠️ ここが 0 でない限り、半年後に 説明できません 三 期限切れで 見直し待ちの 件数 …溜まると 手順が 死にます
⇒ **二 だけでも 毎月 見てください。**5 分で 出ます。
記録が残る所に置く
上の 3 つは、NG が お客様の記録に 紐づいて 残っていないと 出せません。
そして いちばん 大事なのは 予約を受ける その画面で 出る事です。
一覧を 別に 持っていると 更新が 遅れます
⇒ 予約の時点で 出なければ、記録は 在っても 効きません
⚑ 書いてあること と 効いていること は 別です。
tasteck では NG 登録が お客様・キャストの記録に 紐づき、 予約や 割り当ての場面で 反映されます(NG のキャストは 顧客の画面に 出ません)。
⚠️ ただし ツールは 最後です。まず 種類を 3 つに 分けて、理由を 1 行 書く事から。 それだけで 半年後の「なぜ この方が NG なのか」が 答えられます。
NG は 付ける時ではなく、忘れた頃に 来られた時に 効きます。理由の無い NG は その時 使えません。