確かめたのに通った ── 壊れている所を通らない確認
原因を潰すつもりで確認して、通って、先へ進む。ところがその確認は壊れている所を一度も通っていなかった。比べ方で外す 4 つの形と、当てる前に自分へ問う 4 つをまとめました。
集計が 0 件と出ています。
集計そのものが壊れている疑いがあるので、混んでいたと覚えている日で確かめます。正しい額が出ました。
では集計は動いている。0 件は本物だ。
⚠️ **確かめた半分が違いました。**その集計はレジから読んでおり、0 件だったのはネット予約の側です。壊れている所を一度も通らないまま、確認は通っています。
先に 結論
- 確認で分かるのは 通った道筋の中だけです
- 途中から当てた確認は、その手前を見ていません
- 比べる相手が 空なら、その確認は何も語りません
- 比べる相手が無いこともあります。無いと書けば済みます
- 筋が通る説明と 正しい説明は別です
通ったのに安心できない訳
| なさったこと | 分かること |
|---|---|
| 覚えている日で集計を確かめた | 集計が数字を出せること |
| レジを一台 数えた | その一台が数えられたこと |
| 予約の画面を見た | 画面まで届いた予約が届いていたこと |
⚠️ **どれも「入力されなかった電話」を含んでおりません。**確認は通り、穴は残ります。
一 …壊れそうな所から始める
いちばん多い誤りは、道筋の途中から比べ始めることです。
道筋 お問い合わせ → 誰かが出る → 入力する → 集計に出る
確認 入力する → 集計に出る
⇒ 「入力する」より手前が 一度も 確かめられていない
⚠️ 確かめやすい半分は、たいてい 動いている半分です。目に見えるからこそ確かめやすいのです。
直す問い
どこで壊れうるか。私の確認はその点を通っているか。
⇒ 通っていなければ、その確認は誤りではなく 別のことを調べているだけです。
二 …比べる相手が 空なことがある
私どもで実際に起きた形です。新しい置き場が 0 件と出たので、引き方が効いているかを別の置き場で確かめました。
新しい置き場 0 件
比べた相手 0 件 ← こちらも空
⇒ 何も 分かりません
⚠️ **比べる相手そのものが、別の理由で空でした。**三つ目に「中身が在ると分かっている所」を当てて、ようやく引き方が効いていると分かり、元の 0 件が本物だと決まりました。
決め
中身が在ると 確かめられる物を 選ぶ。
比べた相手も 空で返ったら、それは 比べたことになっていない。
⇒ お店でしたら、売上の集計を確かめるなら 先週の土曜で。1 月の火曜ではありません。
三 …比べる相手が 無いこともある
比べる相手が必ず在る、という決まりはございません。
予約の仕組みが 一つ、レジが 一台、手順が 一通り
⇒ 並べる相手が 無い
⚠️ **作ってはいけません。**確かめる為に嘘の予約を入れますと、その嘘の予約は確認より長く残ります。
⇒ **「比べる相手が無い」と書く。**これは正直な結果で、次に読む人へ「何が確かめられ、何が確かめられていないか」を伝えます。
四 …筋が通る説明と 正しい説明は 別
ここが いちばん細かい所です。
何かが 失敗する ⇒ もっともらしい原因が 見える ⇒ 探すのをやめる
⇒ その原因は 本当に在っても、失敗の理由では ないことがある
⚠️ **私どもは 一つの朝に 二度 これをやりました。**取れない理由として、書き方の違いが見えました。その違いは本当に在りましたが、**取れない理由ではありませんでした。**実際は行末に目に見えない文字が付いていただけです。
説明の試し方
筋が通るか ← 要る
それを直すと 直るか ← これが 本当の試し
⇒ 試していない説明は 詳しいだけの当てずっぽうです。直してみる。直らなければ、その説明は飾りです。
説明の外し方は 二通り
向きが違う …原因は 全く別の所に在る
向きは合うが 狭い …原因の 一部ではある
⚠️ この二つは 手当てが 逆です。狭いなら足す。向きが違うなら、足すほど こじれます。
五 …お店での 同じ形
常連の方が「予約の控えが届いていない」とおっしゃる。
まずい確認 …自分宛に 試しの便を出す ⇒ 届く ⇒「仕組みは動いている」
(試したのは 自分の宛先で、その方の宛先ではございません)
よい確認 …その方の記録を開き、書かれている宛先を 声に出して読み合わせる
(本当に 誤っていそうな所を 通ります)
⚠️ まずい方が速く、きちんとした感じがして、その方の予約については 何も語りません。
同じ形は 他にも
「カード端末は動いている」…自分のカードで試しており、失敗した方のカードではない
「シフト表は合っている」…覚えている週を見ており、揉めている週ではない
「料金は正しい」…自分が入れた分を見ており、誰かが変えた分ではない
六 …人から 理由を渡された時
取引先も従業員も仕組みも、理由を渡してきます。自分の説明と同じに扱います。
「仕組みが止まっていたからです」
「あの方はいつも遅いご予約ですから」
「連休のせいです」
⚠️ **どれも本当で、なお この件の原因ではないことがございます。**問いは同じです。この件に当てはまるか。直すとこの件が直るか。
⇒ 角が立たない訊き方は 「それは 見て分かったことですか、それとも たぶんそうだろう、ということですか」。どちらも値打ちがあり、ただ別物です。
七 …説明と 食い違う数字
説明が狭すぎる時、いちばん強い合図は 一緒に出ている別の数字です。
説明 「そもそも出していないのだから、届かないのは当たり前」
別の数字 「4 件 受け取っている」
⇒ 両方が そのままでは 成り立ちません
⚠️ **自分の数字どうしが 食い違ったら 止まります。**どちらかが、まだ名前を付けていない何かを数えています。私どもの場合、その 4 件は送信ではなく、設定を足した時に立った分でした。
習い
説明を 書き留める。同じ日に出ている 他の数字を 全部 見て、
その説明と 言い争う物が 無いかを 見る。
⇒ 二分で、誤った結論の大半はここで止まります。
控えておく数字
一 それぞれの確認が 道筋の どこを 通っているか
二 何と比べたか。その相手は 中身が在ると 分かっていたか
三 それぞれの説明は 直して試したか、筋が通っただけか
四 同じ日に 言い争う数字は 無いか
⚠️ **二で外れる確認が いちばん多うございます。**一文 書き添えるだけで済みます。
事務所に 貼る紙
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確認を 信じる前に
1. 壊れうる所を 通っているか
2. 比べた相手は 中身が在ると 分かっているか
3. 比べる相手が 無ければ そう書く
4. 直して試したか。筋が通っただけか
確認が語るのは 通った道筋だけ。
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よくある ご意見
「通ったのだから 大丈夫です」
⚠️ 通った道筋については 大丈夫でございます。その道筋を声に出すと、たいてい穴が見えます。
「きちんと確かめている時間がありません」
⇒ 四つの問いは 一分でございます。違う所を確かめた確認をやり直す方が、半日 かかります。
「どう見てもそれが原因です」
⚠️ でしたら 直せば 直ります。五分で分かります。明らかと 正しいは 別でございます。
「比べる相手がありません」
⇒ でしたら そう書きます。「比べる相手が無い」も 分かったことでございます。次の方が「確かめ済み」と思い込むのを防ぎます。
「取引先が調べてくれました」
⇒ どの部分を見たか伺います。取引先は当然、自分の側の半分を確かめます。
今週 やること
一 よく使っている確認を 一つ 選び、通っている道筋を 言葉にする
二 壊れうる所を 決める。その道筋に 載っているか
三 次に比べる時は、中身が在ると 分かっている物を 選ぶ
四 次の説明は、筋ではなく 直して 試す
五 同じ日の数字で 言い争う物が 無いか 見る
まとめ
- 確認が語るのは 通った道筋の中だけ
- 途中から始めると 手前が 確かめられません
- 空の相手と比べても 何も分かりません
- **「比べる相手が無い」**も 正直で 役に立つ結果です
- 筋が通ることと 正しいことは 別 ── 直して 試します
- 自分の数字どうしが 食い違ったら、名前の無い何かを数えています
確認が通ったと分かるのは、どこを見たかだけです。そこに問題が在るかどうかは 別の問いで、訊けるのはご自分だけです。