指名の数え方が 揃っていない ── 同じ店の中でも 人によって違う
本指名・場内・写真・繰り返しの扱いが 決まっていないと、同じ月の数が 二通り出ます。揃わない 6 か所、給与と評価で数を分けてよい理由、定義を 1 つにする手順と 算定式。
「今月の指名は 42 本でした」
その 42 は 人数でしょうか、本数でしょうか。 場内は 入っていますか。延長で 付いた分は。前回と 同じ数え方でしょうか。
指名は いちばん よく 言われ、いちばん 定義が 揃っていない数字です。 揃っていないと、給与でも 評価でも 会議でも、毎回 別の数が 出ます。
この頁では 一 揃わない 6 か所/二 定義を 1 つにする/三 変える時の 出し方 の順で、そのまま使える形に します。
まず結論(急ぎの方へ)
一 揃わないのは 6 か所(人数か本数/種類/延長/交代/同伴/取り消し)
二 給与に使う数と 評価に使う数は 違ってよい。【どちらがどちらかを 書く】
三 種類は 必ず 分けて数える(本指名・場内・写真)
四 変える時は 過去も 同じ数え方で 出し直す。並べられなければ 変えた意味が 無い
五 定義を 書いた所を 1 つに決める。2 か所に在ると 必ず ずれます
⚠️ 二 が いちばん 誤解されます。 給与と 評価で 数が 違うのは 構いません。違う事を 隠すのが 良くないのです。
一 揃わない 6 か所
1-1 人数か 本数か
人数 …その月に 指名した【お客様の数】
本数 …指名が 付いた【回数】
同じ月でも 常連が 4 回 来られれば 人数 1・本数 4 です。 ⚠️ どちらでもよいのですが、混ぜると 同じ月が 別の月に 見えます。
⇒ 目安
給与・歩合 …本数(働いた回数に 連動するため)
定着・人気 …人数(何人に 選ばれたか)
1-2 種類(本指名・場内・写真)
本指名 …来る前に 決まっている
場内 …来店後に その場で 決まる
写真 …頁の写真で 決まる(来る前)
⚠️ 1 つの欄に まとめると、どれが 増えたのか 分かりません。 ⇒ そして 打つ手が 全く 違います。 場内は 接客と 声掛けの刻、写真は 並び順と 写真そのものです。
⇒ 詳しくは 場内指名の増やし方 / 在籍の見せ方 に 書いております。
1-3 延長で 付いた分
最初から 付いていた ⇒ 1 本
延長時に 新しく 付いた ⇒ 1 本 足す? 足さない?
⚠️ 足している店と 足していない店が 在り、同じ店の中でも 人によって 違います。
⇒ 目安 …新しく 付いたら 足す。最初から の分は 二重に しない。
1-4 交代した時
1 組に 2 人 付いた / 途中で 交代した
⇒ 指名は どちらに 付くか
⇒ 決めていないと 人ごとの比べが 成り立ちません。
⇒ 目安 …最後まで 付いた人(または 最初に 指名された人)。 どちらでもよいので 決めて 書く。
1-5 同伴・アフター
同伴で 来られた ⇒ 指名 1 本か
⚠️ 給与の計算に 直に 効くため、いちばん 揉める所です。 ⇒ 先に 決めて、採用の時に 伝えておくのが 筋です。
1-6 取り消し・不来店
予約に 指名が 付いていたが 来られなかった
⇒ 数に 入れるか
⇒ 目安 …会計が 立った物だけ 数える。 ⚠️ 予約ベースで 数えると、不来店の多い月が 良い月に 見えます。
二 揺れると 何に効くか
| 効く先 | 揺れた時に 起きる事 |
|---|---|
| 給与・歩合 | 支給額が 変わる。いちばん 揉める |
| 評価・順位 | 人ごとの比べが 成り立たない |
| 月次の報告 | 前月と 比べられない |
| 施策の判断 | 場内を増やしたのか 本指名が増えたのか 分からない |
| 採用の説明 | 面接で 説明した数と 実際が 違う |
⚠️ いちばん下が 効きます。 面接で 聞いた数え方と 実際が 違うと、入った後に 不信が 残ります。
三 定義を 1 つにする
3-1 決めるのは 6 行だけ
一 人数か 本数か(用途ごとに 2 つ 持ってよい)
二 種類は 分ける(本指名・場内・写真)
三 延長で 新しく 付いた分は 足す
四 交代は 最後まで 付いた人
五 同伴は 足す/足さない を 決める
六 会計が 立った物だけ 数える
⇒ 6 行。これ以上 増やすと 現場が 覚えられません。
3-2 書く所を 1 つに
2 か所に 書くと 必ず ずれます
⇒ 給与の説明と 評価の説明が 別の所に 在る店は、たいてい 食い違っています
⚠️ 同じ 6 行を 参照する形にしてください。
3-3 用途ごとに 2 つ 持つ時の 書き方
給与に使う数 …本数(同伴を 含む)
評価に使う数 …人数(同伴を 含まない)
⇒ **並べて 書く。**片方だけ書くと、もう片方が 勝手に 解釈されます。
四 算定式(そのまま 使えます)
指名の本数 = 会計が立った受注のうち 指名が付いた件数
指名の人数 = 上の受注に 紐づく お客様の 重複を除いた数
本指名率 = 本指名の付いた組 ÷ 会計した組
場内指名率 = 場内指名の付いた組 ÷ 初回の組
⚠️ 場内の分母は【初回の組】。全組だと 本指名が増えるほど 率が下がります
人ごとの指名本数 = その人に 指名が付いた 会計済の件数
人ごとの指名人数 = 上の 重複を除いた お客様の数
検算 …本指名 + 場内 + 写真 + 指名なし = 会計した組
⇒ 合わなければ どこかで 二重に 数えています
⇒ **最後の 1 行を 毎月 やってください。**5 秒で 数え方の壊れが 出ます。
五 変える時の 出し方
5-1 過去も 同じ数え方で 出し直す
今月から 数え方を 変えました
⇒ 先月までの数と 並べられない
⇒ ⇒ 変えた意味が 無くなります
⇒ 少なくとも 直近 12 か月を 新しい数え方で 出し直す。
5-2 変えた月を 記録に 書く
「2026-09 から 延長分を 足す形に した」
⚠️ 書かないと、翌年 この数字を 見た人が 誤ります。
5-3 給与に効く変更は 先に 伝える
数え方が 変わる = 支給額が 変わる
⇒ 変えてから 伝えると、変更そのものより 順番で 揉めます
六 よくある 3 つの誤り
6-1 分母が 減っただけ
会計した組が 減った ⇒ 指名率は 上がります
⇒ 率と 実数を 必ず 並べて 見てください。
6-2 種類を 混ぜて「指名が増えた」
写真指名が 増え、場内が 減っていても 合計は 同じ
⇒ 打つ手が 分からない
6-3 予約ベースで 数えている
不来店が 多い月ほど 数が 良く 見えます
七 見ておく 5 つ
一 指名の本数と 人数(両方・並べて) 二 種類ごとの内訳(本指名・場内・写真) 三 会計した組の 実数 …率だけだと 分母の増減が 分かりません 四 人ごとの本数と人数(分母も 人ごとに) 五 検算(本指名+場内+写真+指名なし = 会計した組)
⇒ **五 を 落とさないでください。**数え方の壊れは、ここでしか 出ません。
八 指名の束の どこの話か
指名を扱う頁は いくつも ございます。この頁は 数え方でございます。
| 問い | どちらの頁か |
|---|---|
| 何を 1 件と 数えるか(定義) | この頁 |
| 本指名率を どう 上げるか | 本指名率の ガイド |
| 種類の 違い(本指名・写真・フリー) | メンズエステの指名 種類 |
| 写真指名とは 何か | 写真指名とは |
| 場内指名を 増やす | 場内指名の増やし方 |
| 指名替えの 記録 | チェンジと指名替えの記録 |
⚠️ 数え方を 決めてから、増やす話に 入ってください。 ⇒ 定義が 揺れたまま 施策を 打つと、効いたかどうかが 読めません。
九 定義を 渡す 3 者
決めた 6 行は、3 者に 別々に 渡す必要がございます。
| 渡す先 | 何のために | 渡し方 |
|---|---|---|
| 現場 | 入力を 揃えるため | どの場面で どれを 選ぶか |
| 給与の役 | 支払の 元にするため | どの数を 使うか・締めはいつか |
| 数を見る役 | 月ごとに 比べるため | 定義と 変えた月 |
⚠️ 給与の役に 渡し忘れる事が いちばん 多うございます。 ⇒ 現場の入力が 変わったのに、支払の数え方が 前のままになります。
9-1 3 者で 数が 違う時
一 まず どの数か を 名指しする(人数か 本数か・どの種類を含むか)
二 期間を 揃える(締めの日が 違う事がございます)
三 それでも 違えば 元の記録から 数え直す
⇒ ⚠️ 二 で 解ける事が ほとんどでございます。 ⇒ 給与の締めと 月次の締めが 別の日なら、数は 必ず 違います。
十 記録の数と 手元の数が 合わない
一 期間が 違う
二 種類の 含め方が 違う
三 取り消し分の 扱いが 違う
四 入力が そもそも 抜けている
⚠️ 四 は 最後に 疑ってください。 ⇒ 一〜三 で 解ける事が ほとんどで、四 から 疑うと 現場を 責める形になります。
10-1 突き合わせの 順
一 同じ期間で 出し直す
二 同じ種類だけで 出し直す
三 取り消しを 揃える
四 残った差だけを 1 件ずつ 見る
⇒ ⚠️ 四 まで 残る件数は たいてい ごく僅かでございます。 ⇒ ⇒ いきなり 全件を 見ると、終わりません。
十一 月を またぐ分
夜 23 時に 始まり 翌 1 時に 終わった
⇒ どちらの月に 入れるかを 決めておいてください。
決め方の例 …受注の刻で 入れる(終わりの刻では 入れない)
⚠️ 月末だけ 数が ずれるのは、これが 決まっていないためでございます。
11-1 営業日で 数える
暦の日で 数える …深夜が 翌日に 落ちます
営業日で 数える …一晩が 1 日に 収まります
⇒ ⚠️ この業界では 営業日の方が 実際に 合います。 ⇒ ⇒ ただし 給与も 同じ形かを 確かめてください。片方だけ変えると ずれます。
十二 本指名率の 分母
本指名 ÷ 何
⇒ 分母を 書いていない率は 比べられません。
| 分母 | 何が 見えるか |
|---|---|
| 全受注 | 店全体の 中の割合 |
| その方の 受注 | その方の 指名の付き方 |
| 新規を 除いた分 | 常連の中の 指名の付き方 |
⚠️ 三つとも 別の数でございます。 ⇒ 月ごとに 分母を 変えると、上がったように も 下がったように も 見せられます。
12-1 分母を 1 つに 固定する
決めた分母を 6 行の 決めに 書き足す
⇒ ⚠️ 後から 変えたくなるのが この数でございます。 ⇒ ⇒ 変える時は 過去も 同じ分母で 出し直してください(五 の通り)。
十三 1 か月で 揃える 手順
第一週 …6 行を 書き出す(新しく決めない。いま そうしている物を 書く)
第二週 …3 者に 渡す(現場・給与の役・数を見る役)
第三週 …先月の数を 新しい定義で 出し直す
第四週 …3 者の数が 揃うかを 見る
⚠️ 第三週を 飛ばさないでください。 ⇒ 出し直していないと、先月と 今月が 比べられません。
よくある問い
Q. 人数と 本数、どちらが 正しいのでしょうか。 ⇒ どちらでも 構いません。⚠️ 混ぜない事が すべてでございます。
Q. 給与と 評価で 別の数を 使ってよいのでしょうか。 ⇒ 構いません。⚠️ ただし どちらが どちらかを 書いておいてください。
Q. 定義を 変えたら 数が 下がりました。 ⇒ 下がったのではなく、前の数え方が 多く数えていただけでございます。 ⇒ 過去も 出し直せば、実際に 下がったかが 分かります。
Q. 現場が 入力を 間違えます。 ⇒ 選ぶ物が 多い見込みでございます。⚠️ 種類を 減らせないか 見てください。
Q. どこから 手を付ければ よろしいでしょうか。 ⇒ 人数か 本数かでございます。ここが いちばん 大きく 動きます。
記録が残る所に置く
上の 5 つは、指名の種類が 分けて 受注に 残っていないと 1 つも 出せません。
指名を 1 つの欄で 扱っている
⇒ 本指名か 場内か 写真か 分からない
⇒ ⇒ どこが 効いたのか 永久に 分からない
⇒ ⇒ ⇒ 「指名が増えた」で 毎月 終わります
tasteck では 指名の種類を 分けて 受注に 残し、人ごと・種類ごとに 期間で 出せます。 会計が立った物だけを 数える形にもできるため、不来店で 数が 膨らみません。
⚠️ ただし ツールは 最後です。まず 6 行を 決めて、書く所を 1 つに してください。 それだけで、来月の会議で 二通りの数が ぶつかる事が なくなります。
続けて 読む
42 という数字が 揉めるのではありません。42 が 何を数えた数か、誰も 書いていないのが 揉める元です。