週末だけ人が足りない ── 募集では直らない偏り
金土だけ人が足りない店は、たいてい採用不足ではなくシフトの偏り。偏りの測り方と、募集を増やす前に見るべき 3 つの数。
「人が足りない」と言う店の多くは、毎日 足りないわけではありません。
平日は回っている。金曜と土曜だけ足りない。だから募集を出す。そして入った人も、金土に入りたがりません。
ここで募集を増やし続けると、平日の人件費だけが増えます。
まず 偏りを測る
3 つの数字で足ります。曜日ごとに出すだけです。
一 曜日ごとの 出勤人数
二 曜日ごとの 受注件数(または来店数)
三 一 ÷ 二 …1 人あたり 何件 受けているか
三が 金土だけ大きいなら、それは採用の問題ではなく 配分の問題です。
⚠️ 一だけを見ると「金土は人が少ない」で終わります。二と並べて初めて、足りないのか 多いのかが決まります。
偏る理由は 3 つに分かれます
一 本人が入れない。 学校・本業・家庭。これは動きません。変えようとしても無駄ですし、無理に頼むと辞めます。
二 本人が入りたくない。 金土は忙しく、指名が取りにくく、疲れる。**ここは動きます。**動かし方は後述します。
三 店が入れていない。 シフト希望は出しているのに、店側が別の人を入れている。⇒ これが在ることに 店が気づいていない場合があります。
⇒ 一・二・三の比率が分からないまま募集を出すと、一の人を増やすことになります。
三から見る(いちばん早く直る)
希望を出したのに入っていない、という形が どれだけ在るか。
提出した希望の枠 …何枠
実際に入った枠 …何枠
⇒ 差が 10% を超えるなら 三が効いています
多くの店で、この差はキャストごとに偏ります。特定の人ばかり削られている形です。
理由はたいてい悪意ではありません。組む人が「この人は前も入れたから」「新しい人を試したい」と判断した結果、同じ人が毎週 削られます。
⇒ 組んだ後に「希望に対して 何枠 入ったか」を人ごとに 1 度 見るだけで直ります。
二を動かす(金土に入りたくない側)
「入りたくない」の中身を聞くと、たいてい 2 つに割れます。
忙しくて疲れる。⇒ 時給や手当で埋める話。ただし これは費用が増えます。
指名が取りにくい・稼げない。⇒ こちらは 費用をかけずに直ることが在ります。
金土はフリーのお客様が多く、新規の割り当てが偏っている店では、**特定のキャストにフリーが集中します。**残りは待っているだけで終わり、「金土は稼げない」という結論になります。
⇒ **フリーの割り当てを 人ごとに数えてください。**偏っているなら、それが「金土に入りたくない」の正体です。
⚠️ これは英語圏の店で言う「席割り(section assignment)」と同じ形です。誰に良い機会が回るかが、出たい曜日を決めます。
募集を出すべき場合
もちろん、本当に足りない場合もあります。見分ける線は 1 つ。
三(1 人あたりの件数)が 金土で 平日の 1.5 倍を超えている
かつ 三(店が入れていない)が 10% 未満
⇒ このときは 本当に足りません
このときの募集は 「金土に入れる人」で絞るべきです。曜日を書かずに募集すると、平日希望の人が来ます。そして その人は 金土のために雇ったことになっていません。
体験入店の日を 金土にしない
細かいですが、効きます。
金土は忙しく、教える手が足りません。体験の人を金土に入れると 待たせる時間が長くなり、続きません。
⇒ 体験は平日、本入店してから金土へ。金土の人手が欲しいからこそ、体験は平日です。
3 つを 1 度 出すだけです
一 曜日ごとの 出勤人数
二 曜日ごとの 受注件数
三 希望に対して 実際に入った枠(人ごと)
+ フリーの割り当て(人ごと)
これで「採用が要るのか、配分を直せばよいのか」が分かれます。
⚠️ **多くの店で 配分の側です。**そして配分は費用をかけずに直ります。
記録が残る所に置く
上のどれも、シフトの希望と 実際の出勤が 別々に残っていないと出せません。
希望を 手書きやメッセージで受けて、組んだ後に希望が消える形だと、三(希望に対して何枠入ったか)は永久に出ません。⇒ 削られている人が居ても 誰も気づけません。
tasteck では、キャストが自分で出した希望と 実際に組まれた枠が 両方残ります。「希望 12 枠・入った 7 枠」が 人ごとに並びます。
⚠️ ただし道具は最後です。先に 曜日ごとの 一 と 二 を並べるところから始めてください。それだけで、募集を出すかどうかが決まります。