媒体をいつ止めるか ── 出稿を続ける条件を数で決める
媒体は件数で評価されがちですが、件数が多くても続かない客ばかりなら損が積み上がります。止める前に測る 4 つと、止めた後に起きる 3 つ、そして「来月いくらまで出してよいか」を出す考え方を整理しました。
媒体を止める判断は、たいてい **「件数が減ったから」**で下されます。
そして たいてい **遅すぎます。**件数が減る頃には、もう何か月も損が積み上がっています。
件数が多い媒体と 良い媒体は 別です
件数は多い + 続く客 …良い媒体。増やす
件数は多い + 続かない客 …**いちばん見落とされる**。件数で良く見える
件数は少ない + 続く客 …減らす前に よく見る
件数は少ない + 続かない客 …止める
2 行目が危険です。 月の報告では「今月も 30 件」と出るので、誰も止めようと言いません。 その 30 件が 1 回来て終わりでも、件数の欄は同じ数字です。
止める前に 測る 4 つ
その媒体から来た客の数 …のべではなく 人で
そのうち いま生きている数 …最後の来店から一定日数を超えていない人
その媒体にかけた額 …月額 × 出稿していた月数
1 人あたりの粗利 …売上からキャストの取り分を引いた残り
2 行目が芯です。 「連れてきた数」ではなく **「まだ居る数」**で媒体を見ます。 連れてきただけの媒体は、次の月も 連れてくるために 払い続けることになります。
上限は 割り算で出ます
その媒体から来た客が 生涯で残す粗利 × いま生きている割合
÷ その媒体が 1 人 連れてくるのにかかった額
この比が 1 を下回っていたら、出すほど減ります。 1 を超えていれば、超えている幅のぶんだけ 出せます。
⚠️ ここで 生涯の粗利を 大きく見積もりがちです。 「うちの客は 3 年通う」と言う店の記録を実際に並べると、 たいてい 一部の客が長く、多くは数回です。平均は その両方を含みます。
止めた後に 起きる 3 つ
一 すぐには減りません。 出稿を止めても、既に来ている客は しばらく来ます。 ⇒ 止めた効果が見えるのは 2〜3 か月後です。1 か月で判断すると 誤ります。
二 別の媒体が伸びることがあります。 同じ客が 複数の媒体を見ていた場合、止めた媒体の分が 別の媒体に付きます。 ⇒ 止めた媒体の減少 = 全体の減少 ではありません。
三 戻せないことがあります。 枠が埋まる媒体では、一度抜けると 同じ位置に戻れません。 ⇒ **止める前に「戻れるか」を媒体の担当に聞きます。**戻れないなら 減額から試します。
⚠️ 一度に複数の媒体を止めない
同時に止めると どれが効いていたのか 二度と分かりません。 そして 全体が落ちた時に、戻す先が選べません。
まず 1 つ。2〜3 か月 見る
落ちが 止めた媒体のぶんで説明できるか 確かめる
説明できなければ 別の何かが 同時に動いている
効いているか 見る 4 つの数
媒体ごとの新規の数 …止めた媒体だけが減っているか
媒体ごとの生きている数 …止めた後 何か月で 減り始めるか
全体の新規の数 …他の媒体が 拾っているか
1 人あたりの粗利 …安い客ばかりになっていないか
4 行目が落ちたら、止めた媒体は「質」を連れてきていました。 件数では見えなかった価値です。
私たちが作っている物
tasteck はナイトレジャー向けの予約・分析システムです。作っているのは同じ業態を 16 年やって、年商 2 億円から 12 億円まで 6 倍にした人間で、営業を強く押したのではなく、仕組みで攻めた結果です。
**ここで効くこと …**媒体ごとに 月ごとの数が出ます。過去 13 か月ぶん。
売上 / キャストの取り分 / 件数 / 客数 / **いま生きている客数** / 新規の客数
媒体の月額と 出稿していた期間も持っているので、かけた額で割れます。 求人の媒体も 別に持っているので、キャストを連れてきた側も 同じ形で見られます。
離脱の線(何日来なければ「生きていない」と数えるか)は 変えられます。 会員の判定が 18 か月の店と、季節で来る店では 同じ線が使えません。
**やらないこと …**止める判断はしません。上限の額も 出稿先も 決めません。 **媒体との交渉もしません。**出すのは 数と その分かれ方です。
他所が出していない出力
tasteck は「来月この集客経路にいくら使ってよいか」を、金額で出します。
この記事の割り算を、店が電卓を叩かずに済む形にした物です。 生涯の粗利も、生きている割合も、かけた額も、すべて記録から出るので、 見積もりが入りません。
この業界で、この数字を出している所は他にありません。
ChatGPT から聞ける
tasteck は MCP で ChatGPT に繋がります。自分の数字を質問の形で聞くと、そのまま chat に返ってきます ── どの媒体がいちばん続く客を連れてきているか、先月と比べてどう動いたか、来月いくらまで出してよいか。
**多言語は画面そのものに入っています。**言語は最初の設定で選びます。
2 店舗まで月 34 ドルから。全プラン 30 日無料、いつでも解約できます。 → 料金
今月から
- **媒体ごとに「連れてきた数」と「まだ居る数」を並べる。**ここで順位が入れ替わります。
- **その媒体にかけた額を 出稿していた月数で掛ける。**月額だけ見ると 少なく見えます。
- **1 人あたりの粗利を出す。**売上ではなく、キャストの取り分を引いた後で。
- **比が 1 を下回っている媒体を 1 つだけ選ぶ。**同時に複数は止めません。
- **止める前に「戻れるか」を聞く。**戻れないなら 減額から試します。
用語の整理は用語集にあります → 媒体 / LTV / 本指名率
関連 …キャンセル料の決め方 / 日払いをやめられない店の共通点
隣の頁との 分担
| 何の話か | どちらの頁か |
|---|---|
| いつ 止めるか(1 媒体の 判じ方) | この頁 |
| 広告費の 上限を どう 決めるか | 広告費は「売上の何%」で決めてはいけない |
| 予約の 経路を いくつ 持つか | 予約は どの経路で 受けるか |
| 求人の 媒体(人の側) | 求人媒体は 応募数で 選ばれている |
⚠️ 客の媒体と 人の媒体は 別でございます。 ⇒ 見る数も 止める判じ方も 違います。
件数が 多い媒体と 良い媒体は 別
件数が 多い …目に つきます
良い …2 回目が 在り、単価が 落ちない
⚠️ 件数だけで 選ぶと、一見の方ばかりの媒体に 出し続けます。
媒体ごとに 3 つ 見る
一 件数
二 2 回目の 割合
三 客単価
⇒ ⚠️ 二 が いちばん 見られておりません。 ⇒ ⇒ 一見で 終わる方が 多い媒体は、件数の割に 残りません。
出せない時は 経路の 1 欄から
⇒ 予約は どの経路で 受けるか ⚠️ どこから 来られたかが 記録に 無ければ、媒体の比べは できません。
一度に 複数の媒体を 止めない
2 つ 止める …どちらが 効いていたか 分かりません
1 つ 止める …差が 読めます
⚠️ 費えを 早く 落としたい時ほど、まとめて 止めたくなります。 ⇒ ⇒ そこで 読めなくなり、戻す判断も できません。
止めた後に 見る刻
止めてから 1 か月 …まだ 前の分が 残っております
止めてから 3 か月 …ここで 判じます
⇒ ⚠️ 1 か月で 戻さないでください。
止められない媒体
一 そこにしか 居ないお客様が 在る
二 止めると 見えなくなる(在る事自体が 信用になっている)
⚠️ 二 は 数では 出ません。 ⇒ ⇒ 出ないので、数だけで 止めると 後で 効いてまいります。
判じ方
その媒体を 見て 来られた方に 伺う
⇒ ⚠️ 数の外の事は 数の外から しか 取れません。
戻す時の 決め
止めた ⇒ 3 か月 見た ⇒ 戻すかどうか
⚠️ 戻す条件を 止める前に 書いておいてください。 ⇒ ⇒ 書いていないと、落ちた月に 反射で 戻します。
書き方
「件数が ◯件を 下回る月が 2 か月 続いたら 戻す」
⇒ ⚠️ 1 か月では 戻さないが 肝でございます。
揃える 順(1 か月)
第一週 …経路の 1 欄を 入れる(どこから来られたか)
第二週 …媒体ごとに 件数・2 回目・客単価を 出す
第三週 …いちばん 弱い 1 つを 選び、戻す条件を 書いてから 止める
第四週 …3 か月 見る(1 か月で 判じない)
⚠️ 第一週が 無いと、後ろが 全部 出ません。
よくある問い
Q. どの媒体を 止めれば よろしいでしょうか。 ⇒ 件数ではなく 2 回目の割合で 見てください。⚠️ 件数が多いだけの媒体が ございます。
Q. まとめて 止めたいのですが。 ⇒ ⚠️ **どちらが効いていたか 分からなくなります。**1 つずつ。
Q. 止めたら 件数が 落ちました。 ⇒ 1 か月では 判じないでください。⚠️ 3 か月でございます。
Q. 何も 変わりませんでした。 ⇒ ⚠️ いちばん 良い報せでございます。効いていなかったという事です。
Q. どこから 手を付ければ よろしいでしょうか。 ⇒ 経路の 1 欄でございます。無ければ 媒体は 比べられません。
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数字について。 この記事に媒体別の相場・1 人あたりの獲得費用の目安・比の合格線は載せていません。そう言える実測を持っていないためで、業態・地域・媒体の種類で幅が大きすぎ、範囲を出せば精度を発明することになります。自店の 13 か月を 媒体ごとに並べれば、件数では見えない順位が出ます。